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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-07-13-Tuesday 参議院選挙

参議院選挙が終わった。

私としては、まるでシラケキッタ選挙であったが・・・。

政治家の連中は日本国民をナメテいる。いやナメキッテいる。

芸能人やスポーツ選手などの有名人を大量に立候補させて得票数を稼ごうという戦略に、これまたアホな有権者が乗せられて、性懲りもなく、それらの有名人にまた投票するのだろうなぁ〜と思って見ていたのだ。

ところが、一部の有名人は当選したものの、これまでの傾向とは明らかに変化があったように感じた。有名人の落選者が意外にも多かったからだ。

これまでの参議院は一線を退いた芸能人やスポーツ選手の再就職の場と化していたように思う。

何十年も前にアイドルだった人間が、その世界では生活出来なくなったから、政治家にでもなって、税金で6年間は暮らそうなんてフザケテいると思っていたのだ。

政治家なんてこの程度の低い連中で十分だと国民が思っているのかもしれないが・・・、でも、そいつらに、有名だからという理由だけで投票する国民も馬鹿ばっかりな奴等だと思っていたから、今回の選挙もどうせそうなるさ、と端から諦めていたのだ。

結果をみたら、随分と有名人候補者達が落ちた。中にはこいつが政治家になって一体何が出来るんだ?と思う奴も何人か当選はしたから、必ずしも満足はしていないが・・・。

それでも、国民の意識が政権交代から少しずつ変わってきたのかもしれない。

鳩山由紀夫がたったの8ヶ月で辞任して、首相が菅直人に変わった。

変わった途端に支持率がV字回復したというアンケート結果だったが・・・、菅直人の「消費税」の思い付き発言で民主党は惨敗した。

私の分析では、「消費税」が悪いのではないと思う。国民の多くは消費税増税ヤムナシと考え初めていると思うのだ。

私は、鳩山の普天間の思い付き発言で日本中が散々に振り回されて、今度は菅直人の消費税の思い付き発言で振り回されることにウンザリした結果ではないだろうかと思う。

民主党でシッカリと議論して出てきた「消費税増税」なら、国民は受け入れたのではないだろうか?

菅直人が一人で浮き上がって、民主党内での論議も無しに、還付金が200万円〜400万円まで日毎に変わったこと等に、国民もまたか!と呆れたのだと思うのだ。

もうこれ以上、日本を首相の思い付きでメチャメチャにしてくれるな!という国民の意思表示だと考える。

千葉法相の落選も、彼女が法相に相応しくないと考えた結果だろうに、民主党は続投させるというから民意をまるで理解していない。民主党はこの選挙を機に政策を考え直せ!

それにしても、非拘束ドント方式という集計方法がヨロシクナイ!

これは大政党に有利な、有名人に有利な方法だからだ。それに比例区での個人票に著しい不公平が生じる。

例えば、比例区で落選した国民新党の長谷川憲正氏は406,587票を獲得しているのに、みんなの党の桜内文城氏は37,191票で当選しているのである(公明党の浮島智子氏は長谷川氏よりも多い445,068票獲得して落選したが、公明党は組織選挙で票割りが完璧で、個人名で投票させたから参考にならないが・・・)。

弱小政党から立候補した人間が、巨大(人気のある)政党から立候補した人間よりも個人票を多く獲得していても、当選できない事態が生じるからだ。

これは、投票した人間の票が生かされていない事態になる。

この比例選の開票結果を見ると、ドント方式の難しさと不公平さが判る。例えばみんなの党が7人の当選者を出しているが、みんなの党の第一位の柴田巧氏は87,863票しか獲得していない。つまり、党全体として13.59%の票を獲得したから7人の当選者が割り振られ、7位の桜内氏が37,191票でも当選できるのである。

今回、これだけ有名人が落選したことを契機にして、この方式を次回の参議院選挙から改めた方が良いと思う。

もう少し、まともな候補者が立候補してくれなければ、選挙に行きたくなくなるし、政治家が国民から馬鹿にされるだけだぞ!

与党が惨敗したから、これから政界再編が始まるだろう。自民党の左派と民主党の右派がくっ付いて新しい政党を作った方が良いと思うよ。