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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-07-14-Wednesday 東国原知事

宮崎県の東国原知事が農林水産省を訪れて、

口蹄疫の症状が出ていない種牛6頭の殺処分を拒んで問題になっている。

新聞によると、これまでに宮崎県では約29万頭の家畜を殺処分してきたとある。すごい数の家畜が殺されたのだなぁ。

口蹄疫に関しては、私は未だに良く理解が出来ていない。

口蹄疫に罹った家畜を人間が食べても影響がないと言われているからだ。それだったら何で罹っているかどうか判らない家畜まで殺さなければならないのか理由がいまいち理解できなかったのだ。

今回、宮崎県は口蹄疫が発生した地域の半径50㎞の範囲の家畜を殺処分したという。

十勝の家畜農家の人に聞いたら、口蹄疫は伝染力がやたらと強い病気なのだからだとのこと、たとえ人間には無害でも、罹った家畜が売り物にならなくなるから、罹っているかどうかの判断を待っていたら、その間にやたらと蔓延する可能性が高く、そうなると被害はドンドン大きくなって、その地域全体の、若しくは国全体の家畜産業に悪影響を与えてしまうから、罹っていないと思われる家畜も、泣く泣く早目に殺処分するのだとか。そうしてその地域の家畜が完全に安全だということにならなければ出荷ができないのだそうだ。そう言われて少し納得した次第である。

そうなると、今回の東国原知事の言い分はちょっとオカシイのではないか!

殺処分を拒んでいた畜産農家の家畜を、特例として認めてしまったら、殺処分に応じた農家との間にいちじるしい不公平が生じる。そうなったら、誰だって殺処分はしたくないのだから、畜産農家、皆が、拒否して特例を求めたら、そもそも予防法自体が機能しなくなってしまうではないか。

行政の長は、時と場合によっては「非情」に徹しなければならない時があるのだ。

情に流されずに、家畜農家が殺処分しても生計が成り立つような方向に温情を掛けるべきで、殺処分の特例を求めるのは、混乱を招くだけである。

それに、これまでに殺処分に応じた畜産農家が納得するまい。どの牛はダメで、どの牛は良いかなどの判断をしている時間がないから、一斉に殺処分をするのだろうに・・・。

もしも、この特例が認められたなら、殺処分に応じた農家に対する言い訳はどうするつもりなのだろうか?この特例を認めることによって混乱と不信に拍車を掛けるだけである。

知事は毅然として対応することが、必要だと思う。

東国原知事の「俺は情が深いんだぞ!」みたいなアピールのパフォーマンスはもうヤメタほうがよいだろう。

目立ちたいだけの困ったお人である。