佐喜真さんは、私と同じ師匠である故ジミー忍(後に、聖忍と改名)師に師事した先輩である。
プロになることを夢見て実現出来なかった私と違い、大学卒業後に「美地学」という芸名でカンフーとマジックを組み合わせたオリジナルマジックを演じていたし、マコママと二人で「ザ・スティング」というコンビを組んで活躍していた。
その後、プロマジシャンをやめて故郷の沖縄に戻り、現在は経済人として活躍している。
私の大学卒業後は北海道と沖縄という北と南のはずれで会うこともなかったが、北の屋台をやる前年の2000年に沖縄に市場の視察に行った時に連絡を入れて、久し振りに再会してからメールのやりとりをするようになったのである。
2007年7月14日に東京で行われたジミー師の13回忌でまた久し振りに会って、「近い内に夫婦で北海道旅行に行くからよろしくね」との約束をして、10月中旬に夫婦で十勝に遊びに来られたのであった。
その時に、お土産に頂いたマンゴーがものすごく美味しかったので「私はメロンを送るから、佐喜真さんはマンゴーを送ってくれないか?お互いに名物を交換し合わないか?」ということになったのである。
以来、毎年この時期になると美味しいマンゴーが届くようになったのである。
南国のフルーツは独特の香水のような匂いがあって、甘くてとても美味しい。北海道では美味しいマンゴーが手に入らない。
鹿児島からの枇杷と沖縄からのマンゴー、これはとても美味しくて嬉しい交換なのである。