演技者も観客にも怪我など無く、無事、盛会裏に終了した。まずはめでたしめでたしというところだが・・・・。
打ち上げの会で(私にとって)衝撃の事実が知らされた。
来年の大道芸の開催がひょっとすると出来なくなるかもしれないのだ・・・。
帯広の大道芸は2002年8月初旬に旧知のマジシャンから「面白い大道芸人がいるんだが、帯広でも演技を披露させたいので、大道芸をする場所を確保してくれないか?」という一本の電話から始まった。
この面白い芸人というのが現在の「ファニーボーンズ」で当時は「クリスピークリス&キャプテンケーボー」という名前だった。
お盆の前日の13日に帯広入りした彼等と私は一緒に酒を飲んで芸能談義に花を咲かせて意気投合したことが、今日の「北の大地de大道芸フェスティバル」へと繋がっていくのであるから、人の出会いと云うものは正しく「縁」」なのであると感じる。
ご存じない方が多いと思うので、ここで言及しておくが、大道芸は屋台と同じ様に普段の日には道路上や公園などで勝手に演技を披露することが出来ない法律(道路法・道路交通法・公園法)があるのだ。
警察や行政によると、道路は通行する為のもので、商売をしたり、大道芸をしたりする場所ではなく、通行の妨げになるものはやってはいけないという無粋な決まりがあるのである。
東京都は「ヘブンアーチスト」という条例を作って、認可(実技試験)を受けた大道芸人が東京都の指定する広場や公園などで大道芸を披露できる仕組みがあるが、北海道ではまだそれが出来ていない。
帯広では「平原まつり」の期間中は道路から自動車を排除するので、この間だけ大道芸が披露できるのである。
私は、平原まつりの9丁目の担当者に頼み込んで、9丁目の坂本ビル前の一角を確保し、14・15・16日の3日間、クリスとケーボーに大道芸を披露してもらった。
帯広を気に入ってくれたクリスとケーボーとユキナ(彼等の社長兼マネージャー)は翌年から仲間達を誘って帯広に来てくれるようになったのである。以来、今日まで9年間、この大道芸は続いてきたのだ。
それが、実は・・・。
今回、ファニーボーンズは帯広入りする直前までイタリアの大道芸フェスティバルに参加していた。彼等の芸はヨーロッパ人に受けて、来年のヨーロッパ中のフェスティバルからオファーが来たのである。
その開催時期が帯広の「北の大地de大道芸フェスティバル」とまったく重なってしまうのである。
つまり、早い話が「来年、ファニーボーンズは帯広の大道芸を一回お休みして、ヨーロッパ各地を回って歩く」ということなのである。
何が大変かっていうと「帯広に来てもらっている大道芸人さん達は、ユキナさんやファニーボーンズが誘ってくれるから来てくれている」という事なのだ。
ファニーボーンズなしで、果たして来年の帯広の大道芸フェスが開催可能なのか?ということだ。
ウ〜ン、これは困った!
昨日聞かされた話だし、私もまだ頭の中がまったく整理出来ていない。
ファニーボーンズが世界に羽ばたくことはとても嬉しいことだし、またファンの一人としても応援を惜しまない。
帯広の「北の大地de大道芸フェスティバル」も7回目(通算9回目)を数えて、そろそろ自立心を芽生えさせることも必要だろうし・・・。
ウ〜ン複雑な心境である。
さ来年には帯広に戻って来ると言ってくれているから「来年一回だけ休止」するという選択肢もあるのかなぁ〜。でもなぁ〜。
まつり推進委員会の中には大道芸に対してあまり良い感情を持っていない方もおられるというし、一回休止することで・・・・。
ウ〜ン、これもまた・・・。
ビミョ〜だなぁ〜・・・。
14日に勝毎に掲載された「北の大地de大道芸によせて」という私の寄稿文を読んで、「大道芸の見方が判ったよ!」とか「楽しみが倍増したよ!」とおまつり会場で声を掛けてくださる市民の方が多かったから、また近い内に勝毎に寄稿して、市民の方に聞いてみようかしら?(あ〜ら、セクシーダビンチの口調が移ってしまったかしら?)