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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-09-13-Monday コンパクトシティ

どうも私の書き方稚拙なのか

それとも、読者の読解力が不足されているのか、私のコンパクトシティ化論に対して正しく理解されていない方がまだまだ多いようだ。

先日も、「結局のところ帯広市の人口は増えるのか?減るのか?」という質問を受けた。

ハッキリ一言で言えば、このまま無策なら減るし、コンパクトシティ化をすれば増えるということだ。

人口増加社会と人口減少社会とでは政策の目指す方向が逆なのだから、都市政策はドンドン現実と乖離していき、無用に拡げた都市のメンテナンス費用を少ない人口で負担しなければならなくなるから、やがて都市は破綻すると指摘しているのだ。

私は、「国土の均衡ある発展」という人口が右肩上がりに増えていた時代の「列島改造論」という拡大政策のベクトルのままで、人口を増やそうとしても、日本全体の人口は減少するのだから、しょせんは地方都市の人口は減っていかざるを得ないと言っているのである。

北海道を例に言えば、札幌市に一極集中して、旭川市・函館市・帯広市などの地方都市も、商店・学校・病院などの都市機能を維持できなくなる。札幌市の一人勝ちかと思われるが、やがて札幌市も集まり過ぎて破綻することになると言っているのだ。

人口が減少する社会において、ほったらかして自然減に任せておけば、都市機能は維持できなくなる。

そうなる前に、人口減少社会を素直に認めて、人口が減って行く社会における理想の「まちづくり」とはいかなるものかを考え、それを10年ほどの時間を掛けながら実現していくしか残された道はないと思っているのだ。

50〜100万人ほどの人間が集まって人間らしい生活をするにはどうしたら良いのか?

エネルギー効率を良くして、無駄な経費を掛けないことで、地球環境にも良い暮らしができると考えている。

鉄路・道路・上下水道・電気などのインフラも、それに合わせて改良する。

かつての、列島改造論で、山間の狭隘な場所を無理やり開発して家を建てた。川沿いの洪水の危険が伴うような場所や、湿地帯のような、本来人間が住むのに適さないような場所も無理やり開発してきた。そのツケが、今日の災害の元凶ではないのか?

人間が暮らすに相応しい場所にまとまって暮らす、農業・林業・漁業へはそこから通って作業する。自然環境を残すところは残す。そういうメリハリの利いた場所に、北海道をするのだ。

そうすれば、視察に訪れる人も増えるだろう。

定住人口は減っても、交流人口を増やす政策を取って活性化をすれば良い。

このプランを実現させるのは、日本人の意識が変わらなければ難しいだろう。このプランを初めて公表した1996年当時では、誰も聞く耳を持ってくれなかった。

しかし、ここ1〜2年で日本人の意識もだいぶ近づいてきたように感じる。

あとは、政治家の頭の中身が変われば劇的に変わっていくだろうと考えている。

でも、まだまだ理想論に過ぎないのだろうか?