私は瞬発力タイプで、持久力に関してはゼロに近い。
だから、野球などは休み休み出来るから得意なのだが、サッカーなどはのべつ走り回らなければならないから、観るのは好きだが、やるのは昔から苦手だった。
陸上競技でも、短距離走は得意なのだが、長距離走は大の苦手で、中学校、高校のマラソン大会を通じてまとも走ったのは、中学1年生の時の一回切りなのである。
高校のマラソン大会ではたかが5kmや10kmの距離(まともに走ったことがないから距離を正確に知らない)なのに、途中の1kmも行かない地点で橋の下に潜り込んで、先頭ランナーが折り返して戻って来るのを寝っころがって待っていて、一番人が多いゴチャゴチャしている適当なところで合流するというズルをしていたのだ。
折り返し地点で、先生に手にマジックで色を付けてもらう(そうな)のだが、10色のマジックのセットを買って、ベルトに挟んでおき、折り返しで戻って来た走者の手に付いているマジックの色と同じ色のマジックを自分で手に付けてゴールするのである。
これを3年間やった。
なにせ、高校1年生の時から飲酒を習慣的にしていたので、走るのはせいぜい500mが限度だったのである。
そんな私に、十勝でマラソン大会をやりたいので、実行委員会を立ち上げて欲しいという無謀な依頼があった。
マラソンなんてテレビで見たことしかない。
近年は、母校の駒澤大学が正月の箱根駅伝で活躍しているので、それを見るのがせいぜいなのである。
門外漢も甚だしい。
しかし、話を聞いてみると、日本全国でランニングブームなのに、何故か十勝はマラソン空白地帯なのだという。
昔は、北海道新聞社や十勝毎日新聞社が単独で主宰して開催していたらしいが、近年は開催していないとのこと。出来ればライバル心を捨ててオール十勝で協力してもらえる体制にしたい。
来年、3月27日に帯広空港に就航する航空会社のエアードゥー社が冠スポンサーになるというのである。
エアードゥーにしても、冠事業は初めてのことらしい。
よほど、とかち帯広空港就航に期待していてくれているのだろう。
前述した通り、私は長距離走は大の苦手だし、まったくの門外漢であるが、観光カリスマとしての私の力を借りたいとの申し出なのである。むげに断ることも出来ない。
マラソン大好き人間や観光協会関係者、陸上競技会関係者、市役所、商工会議所、JCなどの知人らの協力を得ながら何とか実現できる方向で努力したいと思っている。
2007年に東京マラソンを観る機会があった。小雨が降る寒い日で、応援しながらすっかり風邪を引いてしまった。しかし、沿道にはすごい数の観衆がいて、とても盛り上がっていた。あれから、東京マラソンは10倍の応募者が居て、抽選でしか参加出来ないほどの人気だそうだ。
果たして、十勝のマラソンをそんな大会に出来るかどうかは、まったく見当も付かないが、出来る限り頑張ってみようと思う。
ボランティアの活躍が大会の成否を占うそうだから、これから多くの市民に呼び掛けをしていかなければならないだろう。
読者の方で興味のある方は是非、ボランティアスタッフとしてご協力をお願いしたいと思う。