厚生労働省の村木厚子元局長に無罪判決が言い渡された文書偽造事件で、大阪地検特捜部の前田恒彦(43)主任検事が、厚生労働省の元係長上村勉(41)被告から押収した証拠品のフロッピーディスクの更新日時を改竄していたことが21日に分った。
これは、トンデモナイ事件である。
裁判において、証人が嘘の証言、いわゆる偽証をするのとは次元が異なる大犯罪である。
検察が押収した証拠を検事が改竄して、無実の人を罪に陥れる、いわゆる冤罪を作り出していたなんて、戦前ならいざ知らず、この現代で行ったとは、検察の威信を失墜させるだけではなく、司法全体の信用をも失墜させる大犯罪だ。
今回の事件は、当時、野党であった民主党の政治家(石井一)には権限がないし、村木元局長にもメリットがまったくない事件だった。
それを、何を思ったのか、この前田恒彦という検事は、やがて政治家に繋がるであろう事件として、自分の出世したさに、今回の厚生労働省の文書偽造事件を狙ったのだろう。
自分の思い描いたシナリオのストーリーに合わせる為に、無理繰りにフロッピーディスクの更新日時を改竄したと思われる。
無罪の人間を検事が、証拠を偽造して罪に陥れるなんて、あってはいけない事件だ。
村木元局長が21日の記者会見で「(前田主任検事)個人の問題に矮小化してほしくない」と指摘していたが、まさしくその通りである。
これが検察の体質だとしたら、これまでの裁判全部が疑惑の目で見られることになる。昔から、警察や検察は身内に優しいというから、闇に葬られないように注視する必要があるだろう。
でもこれで、鈴木宗男がまた何か言い出すだろうなぁ〜。