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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-10-09-Saturday ノーベル平和賞

今年のノーベル平和賞に、

中国人の民主活動家の劉暁波さん(54)が選ばれた。

劉さんは現在、中国の刑務所に国家政権転覆扇動罪で服役中の人物だという。

中国政府は、劉さんにノーベル賞を授与しようという動きに反発して、ノルウェーのノーベル賞委員会らに圧力を掛けてきたそうだ。

中国政府にしてみれば、劉さんは犯罪者ということなのだろう。

だが、ノルウェーは逆に、それらの中国政府の圧力に対抗してノーベル平和賞を授与させて、中国の人権侵害や一党独裁に対する批判を世界に注目させるという目的もあったのだろうと思う。ノルウェーは中国の圧力には屈しなかったようだ。どこかの国の弱腰外交の対応とは時期が近かっただけに対比が世界的になされるだろう。

それにしても、中国政府の対応はいただけない。

テレビでは画面を真っ黒にして放送しなかったようだし、その他の中国メディアも黙殺しているらしい。

先の尖閣諸島の事件の時と同様に、駐中国ノルウェー大使を呼びつけて遺憾の意を伝えたというから、かなり奢った中国の姿勢を世界に見せてしまった。逆に世界中に中国の体制の問題を印象付ける結果になったように感じる。日本もこの機会を上手く使って、尖閣諸島問題を世界にアピールして、解決につなげてはどうかと思うが、多分民主党政権はやらないだろうなぁ〜。

ノーベル平和賞の受賞者に関しては、去年のオバマ大統領にしても何等実績が無いままに受賞したりと、ここ最近は政治的な臭いがプンプンしてくる気配がしていたが・・・。

先の尖閣諸島問題が、中国政府の仕掛けであったとしたならば、かなりまずい時期に仕掛けたものだ。

中国の体制が変わる「蟻の一穴」になるのかもしれない。その日がそう遠くない日に来ることを予感させる出来事であると思った。