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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-10-14-Thursday チリ落盤事故

テレビも新聞も世界中がこの生還のニュースで持ちきりだ。

8月5日に起きた落盤事故で地下700メートルに33人が閉じ込められた。

33人は極限状態にも関わらず、統制のとれた行動で少ない食料を分け合って生きていた。17日後の8月22日に地中探索のドリルを引き上げてみたら、その先端にメッセージが結び付けられていて、生存を確認したというから、この地中で17日間33人が生存していたことがそもそも奇跡なのだ。

食料などを地下に送りながら、救助用の穴を掘り進めていたものが10月9日貫通し、13日から救助活動が始められた。

当初は、この救助用の穴が貫通するのはクリスマスの頃だと言われていたが、かなり早くに貫通に成功したようだ。

また、救助に要した時間も、当初予定していた48時間よりも大幅に短縮され22時間半で終了したという。

33人の作業員は事故発生から69日振りに地上に戻ってきたことになる。

妻が「私は閉所恐怖症だからあのカプセルに入って土の中のトンネルを15分間も居られない」と言う。私が「そもそも閉所恐怖症の人間が炭鉱夫になどなれる訳がないだろう」と笑うと「貴方だってそのお腹ならあのカプセルには入れないわね」と返された。

暗く狭い土中に男ばかり33人が69日間も居たら、風呂には入れないし、トイレも大変だろうし、その臭いだけで気が変になってしまうかもしれない。皆が皮膚病や虫歯に罹っているらしい。

ハリウッド映画が早速この事件を映画化をするというから、利に敏いものである。

テレビで見ていたら、作業員の妻と愛人がかち合う場面もあったというし、サッカーの監督になんてオファーもあるようだ。地中に居る間に子供が生まれて「エスペランサ(スペイン語で(希望)」という名前を付けたとか、実に色々なドラマやエピソードが溢れているから映画化しやすいかもしれない。

この33人の作業員は世界中から注目されて、すっかり英雄になったようである。

この事故が起きた背景には人災の側面が大きいとも報道されているから、33人が助かったことが幸いして、その人災面がどこかに行ってしまったようでもある。

まずは33人が無事に地上に戻れて良かったが、これからマスコミなどの取材などで、勘違いを起こして、人生を誤る人が出てこないか心配だ。