今年になってから贔屓にしていたラーメン屋さんが2軒も相次いで閉店してしまった。
一軒は春に「寶来」、そして昨日は「ねぎし」である。
26日の夕方17:30に帰宅して十勝毎日新聞を見たら、「ねぎし」が26日で閉店すると出ているではないか。
「エッ26日って今日じゃないか!」驚いた。
10月はまだ「ねぎし」に行っていなかったので知らなかったのだ。
「ねぎし」特製の「ねぎしめん」は醤油と擂りゴマ、豆板醤を混ぜ合わせた独特のスープ味で、ごま油で炒めたもやしが乗ったちょっとピリ辛の特徴のあるラーメンである。
我が家は昔からのファンで親子3代で通っていた店なのだ。
このラーメンがもう食べられない、しかも今日で閉店!?
すぐに電話して「今日は何時まで営業していますか?」と聞いたら「もう暖簾を仕舞ってしまった」と言う。「どちら様ですか?」と奥さんが聞くので「坂本です」と答えたら「坂本さんが来てくださるなら、店を開けて待っています」と言ってくれたので母を誘って妻と3人ですぐに食べに行ったのである。
「ねぎし」さんは我が家の店子さんだったこともあるので、昔なじみなのだ。
「ねぎし」の親父さんが「坂本さんにわざわざ店を辞めると電話するのも何か変だしなぁ〜と女房と話していたんですよ。今日食べに来てくれて本当に良かった」と、結局、私たち3人が「ねぎし」の最後の客となった。ご主人も「坂本さんが最後のお客さんになってくれて嬉しい」と言ってくれた。
「寶来」は手打ちの太麺、独特の酸味のあるスープの店、「ねぎし」は前述した特徴のあるラーメン店で、両店共、後継者はいない。
両店のラーメンを誰かに継承してもらいたいものだが、それもできなくて食べられなくなるのはとても残念である。
また一軒、帯広の特徴のあるラーメン屋さんが閉店してしまい、名物が減ってしまう。まことに残念なことである。