インターネットのYOUTUBE上に5日の夜中1時頃に流出した。(この文章は5日午前に書いている。)
しかも、先に一部の国会議員に見せた約7分間に編集されたビデオ以上の約44分間のビデオが6本に分かれて流されたとのこと。
朝のテレビ番組でその一部分を見たが・・・。
見たかった映像が見られたことには満足するが、この国の危機管理・情報管理はどうなっているのかとても心配である。
このビデオを管理していたのは、海上保安庁か沖縄の那覇地検だから、このどちらかの職員が、自分達の扱いに対する不満から意図的に流出させたのだろうが、結果は別問題としても情報管理としては大問題だ。
このビデオを見る限りでは中国側漁船が意図的に海保の巡視船にぶつけてきているのは明らかだ。
一応、これでも私は小型船舶1級免許を持っている。
海上で船を意図的にぶつけるのは、沈没の可能性があるのだから、命の危険を伴う重大な犯罪である。
それを2回もやっている映像が全世界に流れたのだから、中国政府も無茶な嘘は(たぶん)付けなくなっただろうと思う。
こんな中国側に非があるのが明らかな映像を、菅首相は見ていないと国会で発言した。だとしたら、証拠も確認しないで、見もしないで、中国人船長を中国に帰してしまったのは、改めて問題だ。
(本当に見ていないなら)その後の弱腰外交は見ていないことに由来するのではないのか?だとしたら首相としての職務怠慢である。
その後もこのビデオを公開することなく。先日一部の国会議員だけに見せていた。
この映像ならむしろサッサと公開してさえいれば、中国とこんなに揉めることはなかったのではないだろうか?
日本政府の対応には疑問符だらけである。
おそらく義憤にかられた職員の誰かが流出させたのだろうが、しかし、この行為は重大な情報漏えいである。許される行為ではない。
先の、警視庁のテロ関係の情報が漏れたばかりだというのに、すぐ翌日にこういうモノがネットに流出するとは、政府の情報管理・危機管理は穴だらけだ。だから中国やロシアになめられるのだ。
日本政府よ、もっとしっかりして欲しいゾ!