29日18:00〜21:00まで帯広市のとかち館で帯広地域雇用創出促進協議会主催の「十勝の魅力を伝えたい IT活用!情報発信スキルアップセミナー」という会合で講師を務めてきた。
5日間に亘るセミナーの第一講目の講師である。タイトルは「まちづくりマジックのタネあかし 人を集める仕組みづくり〜北の屋台ができるまで〜」という長いタイトルだ。
対象は再就職希望者・企業在職者で定員は30名となっているが、私が担当する第一講のみの参加もOKというもので、29日は50名近い聴衆がいたから、この日の私だけの講演を聞きに来てくれた人も結構いたようだ。
まず90分間の講演をしたが、いつもの講演とは聴衆が異なるので、講演内容もいつものものとはかなり変えて、発想法に力点を置いて話した。
5分間の休憩の後、対談および質疑応答という形になったが、北の屋台を卒業してから3年半も経つので、現在の北の屋台のことを聞かれても返答に困る。
そもそも、「絶対に成功する方法」なんてものはありえないし、また逆に「絶対に失敗する方法」というものもない。ケースバイケースで、置かれた状況等によって対処法が変わるのであるから、事業を成功させる要因は即ち「センス」なのではないかと思うのだ。
私が「北の屋台」でやったことを、そのままやったところで成功するかどうかは判らない。現に、北の屋台をモデルにした全国各地40カ所以上の屋台村で上手くいっているという話はあまり耳にしない。
講演やセミナーを聞いただけで、事業が上手くいくなら簡単なものである。だが世の中そんな単純なものではない。
しょせん、講演なんてものは、ヒントの一つにしかならないものだ。だが、ただボ〜ッとして聞いていたってヒントは掴めない。常にアンテナを高く張って、あらゆるものに気を配っていなければ、せっかくのヒントも無駄になる。
また、完璧な(完璧はあり得ないが)システムが出来たとしても、それを運用するのは、所詮人間なのだから、運用する人間の志に左右されると思うのだ。
志を高く持って、アンテナを張る。まずはそれが必要だろうと考える。