「北海道十勝蝦夷鹿サミット」が開催され、妻と二人で参加して来た。
会費は一人1万円である。
16:00〜17:30までの第一部は「北海道におけるエゾシカの実際と可能性」と題して、北海道大学の近藤誠司教授と帯広畜産大学の島田謙一郎准教授の講演。
18:00〜20:00までの第二部は、「北海道真狩村のレストラン・マッカリーナの菅谷伸一シェフ」・「奈良県奈良市のイ・ルンガの堀江純一郎シェフ」・「東京都中目黒のラ・ブーシェリー・デュ・ブッパの神谷英生シェフ」の三人の料理人の料理と「㈱グッドテーブルズ・農産物流通コンサルタントの山本謙治」の進行で行われた。
第一部は学術的な観点からの解説だったが、とても興味深い内容でとても勉強になった。
メインは、第二部の3人のシェフによる、エゾシカ肉料理を食べるコーナーである。
MENUの第1番目は菅谷シェフの「仔鹿(オス1才)」の「仔鹿とクルミのパテ 香草風味 黒豆を添えて」と北海道ホテル工藤料理長の「仔鹿ロース肉のポアレ マッシュルームのクリーム煮添え」である。
どちらも肉は柔らかく臭みも全く無く、とても美味しかった。
第二番目は神谷シェフの「エゾシカ(オス2才)」の「エゾ鹿のモルタデッラ/ヤークブルストの盛り合わせ スクランブルエッグ添え 十勝朝食スタイル」と工藤料理長の「エゾ鹿肉ロース肉酒蒸し仕立て 和風バターソース」、モルタデッラは初めて食べたがとても美味しかった。これはこの単品でも十分商品になると思った。ヤークブルストも薄緑色というか灰色というか変わった色のソーセージで食感もモチモチしていてこれまで食べたことのないソーセージであったが、臭みも無くとても美味しかった。
第三番目は堀江シェフの「エゾシカ(メス3才)」の「エゾ鹿、内モモ・外モモの岩塩包み焼き ハーブとにんにくの香り バニエットロッソ・アンチョビとレモンのドレッシングの2種類のソース」と工藤料理長の「エゾ鹿肉ロース肉のパイ包み焼き、カシス蜂蜜ソース」、内モモは柔らかく、外モモはやや固い。同じモモ肉でも部位によって若干の差があるのだなぁ。鹿の年齢が上がるごとに、固さと臭みが増す。羊肉で言うと幼羊のラムと成羊のマトンぐらいの感じかなぁ。慣れれば問題はないだろうが、食べ慣れていないと3才以上の肉には臭みを感じるかもしれない。オスとメスでも味が異なる。若くてメスの方が食べ易かった。さすがにエゾ鹿肉ばかり、前菜と温製料理を3種類も出されると、少し飽きてくるが、初めて食べる料理も多く、味は文句無く美味しかった。
この他に十勝産小麦で作ったパン。十勝産チーズのフロマージュブランのムース、十勝産枝豆のモンブラン、コーヒーが付いて、しかも池田町の十勝ワイン、キリンビールは飲み放題だから会費の1万円はかなりリーズナブルである。
小食の私にとっては、多過ぎたくらいだ。
講師の方やシェフの方々全員にも「馬鹿もん」の資料を渡して宣伝出来たので、これがキッカケで何か新しい動きが出来たら嬉しいなぁ〜。
今日はエゾ鹿肉の勉強にもなったし、美味しい料理も食べられたし、とても良い気分であった。