7階の特設会場で北海道の主だったチーズ工房が集まって「ナチュラルチーズ」を販売していた。
北海道は日本で生産されるナチュラルチーズの90%を製造しているが、十勝だけで日本の67%ほどを生産しているというから、十勝はまさにナチュラルチーズ天国である。
私はチーズが大好きで良く食べる。白ワインを飲みながら、フランス産のロックフォールという羊の乳で作るブルーチーズをチョボチョボと舐めるように食べるのが大の好みなのだ。青カビの、舌にピリッとくる刺激が堪らないのだ。
日本人の中には、この青カビの生えたブルーチーズは臭くて苦手という人も多く、そこからどうもチーズはねぇ〜と引く人もいるが・・・。
恐らくイメージで苦手意識を作り出しているのだろう。人間は目や鼻や脳で食べているのだから・・・。
十勝は気候的に合わないのか、残念ながらブルーチーズの生産は行われていないが、カマンベールチーズを代用品にして白ワインを飲むのもまた絶品なのである。
本州方面からお客さんが来たら、いつも十勝のチーズ工房に連れて行くのだが、私のお勧めは、中札内村の「十勝野フロマージュ」のブリーチーズとカマンベールチーズ、新得町の「協働学舎」のラクレットチーズだ。
去年、夫婦で遊びに来た、東京からのお客さんも、京都からのお客さんも、工房にご案内したら大量に購入されて帰られた。
試食をすると、その美味しさが良く判って購入し易くなるようである。
70歳以上の方々には「チーズは石鹸を食べてるようで苦手だ」という方も多いし、雪印の6Pプロセスチーズ(ナチュラルチーズを加熱殺菌して熟成を止めたチーズ)しか食べたことがない人も多いが、最近の若者は、ピザが普及したり、チーズハンバーグなども食べ慣れているし、スパゲッティにも粉チーズを振りかけて食べるから、苦手意識はだいぶん薄くなっていることだろうと思う。
十勝に暮らす人は、もっともっとチーズを沢山食べて、その良さを宣伝するべきだろう。
こんなに美味しいものが、日本で一番たくさんに、しかも工房数も多いのだから。色々な味が楽しめる。
もっとチーズを使った、新しいお菓子や料理を開発することも必要だろうなぁ〜。
さて、今晩はチーズで一杯やるとしよう。