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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-02-04-Friday 新聞記事②

2日に続いて3日の

十勝毎日新聞1面に「北の屋台新規5店 第4期、来月14日から」の見出しが躍っていた。

第4期に5店の新規店と、従業員として働いていた2店が独立して新たに店主として始めるとのことで、まずはめでたい。頑張って帯広を盛り上げてもらいたいと思う。

だが、どうも今回の発表の仕方は後味が悪いというか、どうにもスッキリしないやり方だ。

そもそも発表する順番が違うだろう。

2日の新聞記事に「まちづくり会社」が1店舗を「起業塾」と同じスタイルで行うとの発表があったが、屋台の店主は誰も、そのことを事前に聞かされていなかったようなのだ。新聞記事で知らされるというのはチョット問題があるのではなかろうか?

店主にしてみれば、もしもまだ新聞を読んでいない状態で客に質問されて答えられなかったら、恥をかくことになるだろう。何故に直接教えてくれないのだ?という組合への不信感につながる愚挙だ。

その翌日に、今度は第4期の出店者と出店場所が決まったという記事である。。

夕刊紙に載った同じ3日の午後1時から「出店者会議」が屋台の事務所で開かれたのだが、大多数の店主はそこで初めて移動する場所と新しく入る店舗を聞かされたのだという。夕刊の締め切りに間に合わせるとは何とも手回しの良いことである。

大多数の店主と書いたのは、入れ替え工事の関係もあるから早く場所を発表して欲しいという店主からの再三の要請を組合は聞き入れずに、3日のこの会議まで発表しなかったのだ。

真偽の程は定かではないが、今回の移動で一番良い場所に入ることになった一部の店主にだけは、事前に場所を教えていたらしいというのだから何ともスッキリとしない。

屋台店主らに疑心暗鬼を呼び、変な憶測や疑惑を生むようなやり方は好ましくない。いっそのこと公開でくじ引きやじゃんけんで決めた方がパフォーマンスとしても面白かったかもしれない。

第1期目の入居の際には、店主らに入りたい場所の第一希望・第二希望を聞いた上で決定している。幸い希望する場所が上手くバラけてくれたので争いになることはなかった。

最初だから、何処の場所が良いかは、誰も分からずにいたのだ。

最初はトイレ近くの場所は敬遠されたのだが、第二期の入れ替え時にはトイレと広場近くの店が特等席(夏は広場からの注文が入りやすい)だということが判明していた。

第二期では必ずしも店主の希望通りにはならなかったが、それでも一応店主からは希望は聞いてはいる。屋台の運営は民主的に行われなければならないと思ったからだ。

第三期目の入れ替えの時には私は関わっていないから、どういう方法で場所を決めたのかは知らない。

今回の第4期目では、希望もなにもなしで、しかも直前まで大部分の人間には一切知らせずに決めたとのこと。これでは民主的な方法とは思えない。むしろ独裁的な方法だろう。しかも一番良いと思われる場所に入る人間だけが事前に知っているというのは決して好ましいやり方ではない。組合に対する不信感が増幅される行為である。

もしも、3日の会議で異論が出たとしても、もう今夜の新聞に掲載されるのだから、もはや変更はできないという既成事実で押し切る作戦なのだろうか?

でも、そんな愚劣な方法で乗り切るよりも、まずは屋台店主との意志の疎通が必要なのではなかろうか?

新聞記事によると、昨年の8月から募集していたというのだから、結局、2日の「まちづくり会社」が運営することが決まったことで、ようやく3日に発表することが出来たのだろう。だが、発表の手順が悪過ぎる。そのくせ報道機関に対する情報提供だけは手早いのだから、一体誰に向かって発表しているのだろうか?

組合は店主があってはじめて成り立っている組織であることを忘れてはいけない。本末転倒している。

今回の第三期で卒業して街中に出店したのが「えん」さんだけだったというのも寂しい。

北の屋台卒業生の店が繁盛することが、出店者を増やすことにも繋がる。北の屋台に居なければ商売が成り立たないというのでは卒業して街中に出店するという意欲のある人が居なくなってしまうだろう。

組合はもっと積極的に卒業生を輩出する努力をしなくてはならないはずだ。卒業生に対して、優良な物件をお世話することも組合の重要な仕事の一つであろう。

いくらコンセプトづくりに関わっていないからといって、コンセプトを歪めてしまうのは許せない。

北の屋台は国・市・商工会議所から補助金を頂いて始めた事業であり、しかも折角、帯広の名物になったのだから、北の屋台を私物化して、「やり方が気に喰わないなら出て行け!」とばかりの独裁的で横暴なやり方は決して許されるものではない。