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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-02-20-Sunday マイヒストリー48

2004年も

全国各地から講演の依頼が殺到したが、私の身体は一つしかない。自分の会社の仕事、十勝場所と環境ラボラトリーの専務としての仕事、北の屋台の専務理事としての仕事を同時にやらなければならなかった。

この年の講演はスケジュールが過密で、例をあげれば、10月22日の16:00から青森県八戸市、23日17:30から東京都の武蔵大学、24日は13:00から茨城県の筑波大学、25日は12:50から東京の成城大学、26日は東京で日経新聞社のシンポジュウムのパネラーとしてと、あちらこちらを毎日行ったり来たりして忙しく、身体も辛かったが、精神的には売れっ子気分を満喫していたのだった。

翌週の11月2日は静岡県静岡市で講演、一旦帯広に戻って、8日には再び静岡県浜松市で講演なんてこともあった。

地方の講演に行くのに、特に大変なのは、帯広が遠隔地だということだ。講師が私一人の場合は、講演開始時間を私の飛行機などの到着時間に合わせてくれることもあるが、シンポジュウムなどのパネラー等、複数の講師がいる場合は私のスケジュールばかりを主張することも出来ないから、前泊や後泊が必要になる。場所によっては90分間の講演に移動も含めると3日間掛ることもあるのだ。

特に問題なのは、冬期間の移動である。雪国である北海道に住んでいる以上は仕方のないことだが、雪の為に、交通機関が乱れると、講演に間に合わないことがあるのだ。

特に東北地方の講演に行く時は要注意である。現地に着いてからの移動にも充分に時間的余裕があるように新千歳空港から出発する飛行機を選ぶのであるが、雪で飛行機が遅れてハラハラしたことが何度もある。私が到着しなければ、講演は始まらないのだから心配する度合いは半端ではない。

秋田に行く時にも、羽田空港から新千歳空港に来る飛行機が遅れた事があった。そのまま遅れて来る飛行機を待って秋田空港に向かうか、仙台空港に行って列車で秋田に向かうかの選択を迫られたことがあった。いろいろ考えるが、結局、腹をくくって待つことが一番だと何度かの経験で悟ったのだった。

この2004年の12月6日に青森県十和田市で17時から講演の依頼を受けていた。天気予報では5日から東北・北海道に大雪警報が出ている。十和田市の担当者から電話が入って万一のことを考えて前日に十和田市入りして欲しいとの要請があった。5日は日曜日で私にとっても久し振りの休日なのだが、担当者がどうしても来て欲しいと言うので、仕方なく5日に向かうことにした。5日は57㎝もの雪が降って新千歳空港から飛行機が飛ばない。千歳のホテルは満室で泊れないので、札幌まで行ってホテルに宿泊し、翌朝は列車で札幌から青森まで向かったのである。

青函トンネルを通過するのは初めての経験だから、まぁこれも良い経験だと諦めて列車で行ったのだが、雪で遅れながらの列車の長旅は辛かった。

講演は無事終了し、十和田の方からよく来てくれたと歓待してもらった。翌日は快晴で、帰りは三沢空港から新千歳空港、列車で帯広駅に戻ったのだった。(つづく)