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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-02-21-Monday 映画と講演会

19日(土)は

休日だから昼まで寝ていようと思ったのだが・・・。

愛犬のバニー婆さん(15歳黒ラブラドール♀)がベッドまで来て、私の頬に濡れた鼻を押し付けて「早くご飯を頂戴」と起こしに来る。仕方なく、バニーにご飯を与えてから二度寝する為にベッドに戻ったが、今度は「散歩に連れて行け」と起こしに来る。ゆっくり寝かせてはもらえない。

午後から妻と2人でまたまた映画「太平洋の奇跡」を観て来た。太平洋戦争のサイパン島での戦いを史実を元に作った映画だという。

もう粗方の、帯広で公開されている映画は見尽くした感があるので、戦争映画はあまり好きではないが、妻が観たいというので仕方なく付き合うことにした。

それにしても、主演の大場栄大尉役の竹野内豊は大根だし、活舌が悪過ぎる。でも、この大根振りが、何となく大場大尉の真面目さと誠実さを表現しているようにも感じられるから、ひょっとすると上手い役者なのかもしれないが・・・。

唐沢寿明の演じた極道者(刺青をしていた)らしい堀内一等兵と阿部サダヲが良い味を出していた。

戦争の悲惨さは、映画とは分かっていながら観ていて涙が出て来てしまうので、あまり観たくないのだ。

投降命令に従わずに一人だけジャングルに残った山田孝之演じる木谷曹長は自決したのか、それとも生きて抵抗を続けたのかと考えたら、このサイパン島のすぐ隣のグアム島で戦後ズ〜ッとサバイバルを続けていた横井庄一さんを思い出した。きっと何人もこういう日本人兵士がいたのだろうなぁ。木谷曹長もかなり生き続けていたのかも知れない。

もしも、私が、このサイパン島で野営することになったら・・・と想像しただけで恐ろしい。

どだい、夏のキャンプのテントで寝ることさえ大嫌いなのに、こんなジャングルでの野営なんて出来る訳がない。私ならきっと3日(今なら何も食べなくてもお腹に貯めた脂肪の塊で3日ぐらいは持つだろう)ぐらいしかモタナイで死んでしまうだろう。

現代の軟弱な日本人の若者に戦争なんて絶対に出来ないだろうと断言できる。

20日(日)14時からとかちプラザの視聴覚室で、明治学院大学教授の神門善久(ごうど よしひさ)さんの『「農」の周辺講座』を聞きにいった。

以前に、北の屋台の農屋(みのりや)さんで、農屋のオーナーの一人である片岡さんから、京都大学の後輩だと紹介されたことがあったのだ。

久し振りに、農業に対してまともなことを言う人だと感じた。

私も、講演などで全国各地で講演しているが、北海道、特に十勝の農業は他の場所の農業とは全く別物だと思う。そのことを言っても、ほとんどの人が理解出来ないが、この神門さんは、昔、片岡さんの「夢がいっぱい牧場」で働いて、自分のミスで一ヶ月の間に牛を2頭殺してしまったという経験があるとかで、十勝の農業のことも多少は理解できていると思う。

十勝の農業は畑作中心の大規模農業だから、他の北海道の米作中心の農業とも違うし、ましてや本州の小規模兼業農家とは根本的に異なるのだ。

今回の講演で、本州の農業はゾンビだと断言したことに驚かされた。現在の日本の国政の政治家で本当に農業のことを理解している人が少なくなっていると感じる。

神門さんの話を聞いて、日本のあり方を根本から考え直す時期にきていると思った。