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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-02-24-Thursday 引っ越し

私のブログの

愛読者の方々から、最近の私のブログに対して色々なご意見やら感想やらを頂いている。

以下に書くことは、勘の鋭い、私のブログの愛読者の方なら、何のことを書いているのかは一目瞭然だと思うので、あえて書かずにおく。

この2月下旬から3月下旬にかけては引っ越しの最盛期だが、引っ越しを経験された方なら、良く理解できるはずだ。

私の娘も、この2月に東京で引っ越しをするが、その掛かる費用は、引っ越し専門の業者に依頼して、2〜3人の人員でトラック1台分の荷物を都内の別な場所に移動させるのに4万円程度の費用である。

私はそれでも、やはり東京は引っ越し料金も結構高いんだなぁ〜と思っていた。

それが、この帯広市内で、引っ越しする距離はわずか数メートルなのに、しかも荷物もせいぜいリヤカー1台分くらいの量でしかないのに、数十万円もの引っ越し料が掛かるのだと云うから驚いた。

アパートやマンションの引っ越しの際には、部屋に引っ越す前に、大家が、部屋を綺麗な状態にしてから貸すのが、不動産業界の常識と云うものだ(私の本職は一応、不動産賃貸業である)。

店子は、家財道具や電気器具を運び込んで、蛇口やコンセントに繋げばその日から生活ができる。引っ越す方はそれだけで良いわけである。

今回のケースは、同じ場所での引っ越しであるから、若干事情が異なるかも知れないが・・・。

前に借りていた店子が、とても汚く使った場合や建物に損傷を与えた場合などには、退去する際に修繕費として、店子から預かっている敷金の中から費用を貰って手直しする場合もあるが、最近の裁判所の判例では、通常の使用によって汚れた程度のものの場合は、店子は修繕費用を負担しなくても良いことになっている(例えば畳、畳みの日焼けで色が変った場合やテーブルの足を乗せて凹んだ様な場合も畳みの張り替え費用は大家側の負担である)。

新しく貸す為に綺麗な状態にする費用は、大家として当たり前で、その費用は最初から家賃に含まれているという考え方だ。

店子の使用状況が悪くて、建物が酷く痛んだから、現状回復費という名目に掛かるのか?とも思ったが、現状回復費というのは、元の新築時の状態にまで戻すことではない、というのももはや常識である。

百歩譲って、たとえ壁と床を全部貼り替えたにしたところで、そこはとても狭い所だから、それでも、そんなに高額な費用が掛かる訳はないし、それはそもそも大家の負担で行うべき工事の分野なのである。

業者もきっと、見積書の数字を、0を一つ多く書き間違えて提出してしまったのか、それとも大家に請求すべきところを誤って店子に請求してしまったのかも知れない。

ひと頃、ニュースで老人に対するリフォーム詐欺に気をつけろという特集があったが、やってもいない工事代金を請求したり、不要な工事をやらせたりということは、業者の倫理としてやってはいけないことだ。

来店して下さるお客さんの為にも、綺麗で衛生的にしなければならないのはこれまた常識だが、いくらなんでも引っ越し費用が数十万円は掛かり過ぎなのではないだろうか?