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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-01-Tuesday マイヒストリー50

2005年4月29日に

札幌市で船舶免許更新の講習会があった。

この船舶免許は、1988年に4級を取得したものだが・・・。

前年の1987年に帯広青年会議所(JC)に入会した私は、同期入会した最年長のS井医師に呼び出されて「船舶の免許を取らないか?」と誘われたのである。私は船が好きな訳でもないし、釣りをする訳でもないが、要はS井医師は自分が所有する船で、家族で釣りをする時の為に、父親と兄にも船舶免許を取得させたいと考えたのだが、帯広で免許を取得する為の講習会を、小樽の業者に開催してもらうには、人数がある程度まとまらなければ開いてもらえないのだ。そこで、JCに同期で入会した私やHやTなどを誘って、帯広市内で講習会を開催したというわけだ。

6月12日(日)の9:00〜18:00まで帯広市内の東コミュニティセンターで講習を受けて、28日(火)には帯広市勤労者福祉センターで筆記試験、30日(木)には阿寒湖で実技の講習を受けて、翌7月1日に、同じ阿寒湖で実技試験を受けて、無事合格した。

だが、後にも先にも、船を操縦したのはこの時だけなのである。私は完全な「ペーパー船長」である。

この2005年の講習会は、当初、使わない免許の更新にお金を払うのもバカバカしいからと、帯広市で開催された更新の為の講習会に参加せずに放ったらかしておいたら、免許が失効してしまった。しばらくして小樽の海事業者から電話が入って、「法律が改正されて、今回の講習は受講しただけで2級の免許になる」のだと言う。だが、時すでに遅しで、船舶免許の取得者数が少ない帯広市は、年に1回程度しか講習会を開催していない。再交付してもらうには札幌や小樽などの他都市で開催される講習会に参加しなければならないし、しかも失効させた人の講習時間は更新のよりも長時間なのである。

4級のままなら、失効させても良いかと思ったのだが、講習を受けるだけで2級免許になるならば、それも案外格好良いかと思い直して、4月29日にわざわざ札幌まで日帰りで出掛けて再交付してもらい晴れて2級免許になったのだった。

その講習を受けている時に、この小樽の海事業者の人から「今回の改正で、2級免許取得者は、筆記試験だけで1級免許が貰えますよ」と言われたのである。

使うつもりのない免許である。まして、これまで一度も船を操縦したことすらない。全く不要の免許のはずなのに・・・。「筆記試験だけで1級免許? 格好良いジャン!」とバカな考えを抱いてしまったのだった。

筆記試験の予定日は7月10日(日)9:00〜12:00札幌である。その1級試験を受験する為の講習会が6月26日(日)の9:00〜17:00まで同じく札幌だ。

この講習会と試験を受ける為には、当日に帯広から向かったのでは間に合わないから、両日共に、札幌のホテルに前泊しなければならないのである。

札幌までの列車の料金とホテルの宿泊代は2回分、講習会の受講料、受験料を払って、7月19日に合格の発表があり、晴れて「小型船舶操縦免許証一級」を取得したのである。

小型船舶一級免許というのは航海士を同船させれば世界一周だって出来るという免許なのだ。

でも、実技を一度しかやったことがない一級船舶免許って、アリなのかねぇ〜?

恐ろしくてこんな船長の操縦する船なんかには、私だって命が惜しいから乗りたくはない。結局は、飲み屋に行ってホステスに見せて自慢するだけの、陸釣り専用の実に高額な、そして不要なアイテムでしかないのである。(つづく)