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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-13-Sunday 大地震

11日14:47に東北地方で

マグニチュード8.8の超巨大地震が起きた。

明治以降最大の地震だという。翌日の新聞では世界で5番目の大きさの地震だと書いてあった。

帯広は震度4で、大した被害ではなかったが、実に長い時間揺れが続き、その後に立て続けに起きた余震で1時間余りの中で4回ほど大きな揺れを感じた。ユッタリとした大きな揺れで、船酔いの様な感じになり気持ちが悪くなったが、ビル内の警報が鳴ったので点検作業に追われた。

しばらくしてテレビを点けたら、仙台の津波の映像が映った。こんなものすごい津波の映像は、初めて見た。

テレビ画面を見て茫然としてしまった。

車やコンテナがまるでおもちゃの様に流されて行く。大きな家がそのままの形で流されていく様を見て、津波の威力の恐ろしさが初めて分かった。

地震が起きる度に津波警報が出されていたが、これまでの津波は数十センチ程度の軽微なものが多かったから、津波警報が「狼少年」みたいな感じになって、軽視していたのかもしれない。

また、地震が起きたのが近くだったから、津波とのタイムラグが20分程度と短かったこともあって、避難が間に合わなかったということもあったろう。

それにしても、東北地方の被害はものすごい。町が丸ごと壊滅的な被害を受けているところもかなりの数になるだろう。

その後に、この地震に誘発されたのか、茨城沖やフォッサマグナといわれる断層の近くの新潟県や長野県を震源とする地震も起きているから、地震の拡大や火山の爆発が心配だ。

東京も震度5〜6程度の地震が襲ったようであるが、電車が停まったり高速道路が封鎖されて、交通渋滞が起こり、自宅に戻れない帰宅難民という事態が起きた。ニュースで見たら、一般道路で車の大渋滞が起きていたが、こんな危険な光景はあってはならないと感じた。もしも、こんな状態で余震でもあって、火災が起きたら、この車は導火線と化してしまうだろうに・・・。

こんな時に自動車で移動するのは控えた方が良いだろう。

妻の叔父さんが、津波に襲われた仙台の亘理町に住んでいる。連絡が着かなくて心配したが、2日前に栃木に嫁いだ娘の孫を見に行っていて無事だったという連絡が翌日に着いてホッとした。

叔父さんは、近所の人には連絡が着かないから自宅が今どんな状況なのかは分からないが、テレビの映像を見る限り、恐らく自宅は津波で流されたろう、でも命あっての物種だと言っていたという。

今回の地震では携帯電話による通信が完全に麻痺して、携帯電話が使い物にならなかった。私も東京に居る娘と連絡が取れずに心配した。

これだけ携帯電話が普及しているのだから、むしろ、こういう災害時に携帯が使えないのでは意味がない。もっと携帯電話の機能を見直すべきときだろう。

時間が経過して少しずつ被害の状況が判明してきたが、これは未曾有の大惨事だ。阪神淡路大地震は被害場所がまだ限定された狭い範囲だったが、今回は青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県とかなり広い範囲が大被害にあっている。

被害額の総額は、おそらく数十兆円に及ぶかもしれない。

いま、一番恐ろしいのは福島原発の事故である。炉心溶融が起きているというから恐ろしいことだ。アメリカのスリーマイル島の原発事故を題材にした映画「チャイナ・シンドローム」ではアメリカの原発が溶けて地球の反対側の中国まで届いてしまうというのが名前の由来であったように記憶しているが、このように地球の反対側にまでこの溶融が続くなんてことはないのだろうか?

地震頻発国である、日本で原発を造るには、想定の何倍もの対策を取っておく必要があるだろう。

この地震からの復興にはかなりの時間と費用が掛かるだろうが、国や自治体はしっかりとした対策を取ってもらいたい。