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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-24-Thursday 大地震その後

11日に起こった東北関東大震災の

復興が少しずつだが始まっている中、福島第一原発は依然として予断を許さない状況の様である。

東京都のハイパーレスキュー隊の命懸けの活動によって小康状態になったのかと思っていたが・・・。

隊長らが会見で、涙を見せたり、石原都知事の訓示の場面でも、あの石原都知事が涙を見せていた。都知事選が近いから、先の「我欲発言」のマイナスを取り戻すパフォーマンスかとも思ったが、裏返せば、どうやら福島原発事故はそれほど逼迫していた状態だったということか。

福島第一原発には6機の原発があり、その内の4機がトラブルになり、5・6号機にも電源が入っていなかった。

1979年のアメリカのスリーマイル島は炉心溶融(格納機内に留まった)が起きたが、放射性物質が外部にも漏れた事故であった。原因は人的操作ミスによるもので、しかもトラブルは1機だけだった。

1986年のソ連のチェルノブイリ4号炉のトラブルはそのスリーマイル島事故よりも遥かに酷くて放射能除去作業にあたった25万人の内の10%にあたる2万5千人が死亡し、240万人が被爆者として治療を受けているという。4号炉は25年たった今も石棺と呼ばれるコンクリートにに覆われたままだ。

放射能による被害の大きさは炉の電気出力に比例するそうだが、このチェルノブイリ原発4号炉の発電能力が100万kwだったそうだが、福島第一原発は4機合わせるとこの2倍を軽く超えるそうだ。

チェルノブイリ事故の放射能汚染された距離が300㎞以上もあったそうだから、福島原発が4機が全て爆発したら倍の600㎞もの被害が起こるという。福島第一原発のある場所から半径600㎞の同心円を描いたら、北は函館がすっぽり入って襟裳岬が掛かるか掛からないかぐらい、南は京都、大阪あたりまで入ってしまう。

そんなことになったら日本はオシマイだ。

そういう危機情報が流れているからだろうか、東京では依然として買占めが横行しているようだ。放射能漏れが起きたら、自宅に引き籠もって外に出ないつもりなのかもしれない。だから、数週間分の食料や水や電池やトイレットペーパーなどを籠城用に買っているのだろう。

昨日、東京の知人から、レストラン経営者が牛乳とヨーグルトが無くて困っているので、十勝の牧場を紹介して欲しいとの依頼があった。

関東では福島の原乳が使えないだけで、そんな状況に陥っているのだろうか?牛乳もヨーグルトも日持ちしないものだから、買占めたってあまり意味がないと思うのだけど・・・。

東京の浄水場で放射性物質がみつかったというニュースが流れた。これでこんどは水の買占めが始まるだろう。

東京電力には一刻も早く、福島第一原発を沈静化させてもらいたい。

東北の被災の地気仙沼で倒壊した信金から4000万円が盗まれたという。火事場泥棒みたいな行為をする人間が居ることに嫌〜な気分になった。

私も1967年11月26日の深夜、小学4年生時に自宅の火事で焼け出された経験があるが、翌朝、父が火事の現場で焼け残ったもの調べていたら、トラックで乗り付けて「ここの主人から依頼されて焼け残った荷物を運ぶ」と言ったという。父が「この家の主人は私だが・・・」と言ったら慌てて逃げて行ったという。

自宅は全焼で、私は翌日の授業用の教科書を入れたランドセルと、翌朝の着替えを入れた袋の2つだけを持って避難しただけだった。翌日は学校は休んで親戚の家に避難していたが、クラスメートらが、その親戚の家に漫画本の週刊誌を持って来てくれたのがとても嬉しかった記憶がある。

おそらく、今後日本全国から、被災した方々に色々な物資が届けられるのだろうが、私は経験上言うが「千羽鶴」だけは止めた方が良いと思う。貰っても困るだけなのだ。心が籠もっていると思うと簡単に捨てられないし、かといって役に立つわけでもない邪魔で有難迷惑なモノなのだ。これこそ施す側の自己満足の品物なのである。