«前の日記(■2011-03-25-Friday) 最新 次の日記(■2011-03-27-Sunday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-26-Saturday 震災その後

テレビで連日

被災地の様子を映し出しているが、見ていると気分が滅入ってきて体調が思わしくない。

まだ、極度の下痢が続いていて、おかゆしか食べられないのだ。

もしも、自分が被災したらと考えると、知らない内に身体が反応してしまっているのかもしれない。

先に書いたが、小学4年生の時に自宅の火事で焼け出された経験があるが、父が素早く、借家として貸していた物件の空いている家を修繕して2日後にはそこに入ることが出来たから、家族全員で一緒に生活出来たので、ボロっちい家だったが、不自由は感じなかった。

ただ、通っていた小学校からの距離がかなり遠く(4㎞ほど)離れてしまったので徒歩での通学が難しく、子供も姉(小5)、私(小4)、妹(小1)の3人が通わなければならないので、ペーパードライバーの母が運転して学校まで送ることになったのだが、新車を買ったその日に、早速門にぶつけて壊したものだから、かえって危険だと、見かねた近くに住んでいた父の友人が、送ってくれることになったのだった。

家は全焼であったし、子供の持ち物はランドセルと翌日の着替えだけしか持ち出せなかった。

母は未だに、位牌とアルバムを持ち出せなかったことを悔やんでいる。それでも、親戚に「アンタは我が子がかわいいかもしれないけれど、私らはそんなに親類の子の写真を送り付けられても困る」とボヤかれながらも大量に親戚中に送り付けていた私達の写真が何枚かあったから、それを戻してもらって後年アルバムらしきものは作れた。

母がすぐに布団や着替えを買って来たから、一応すぐに普通の生活が出来たが、それまで住んで居た場所は、帯広市の中心街のド真ん中でしかも我が家はダンスホールを営業していたから、寝室の隣から、ベンチャーズやらビートルズやらの音楽がガンガン鳴っている部屋で、その音楽を生まれた時から子守唄代わりに聞いて寝ていたので、新しい家が静か過ぎて寝られないのだ。

ラジオを買ってもらい、かけっぱなしにすることで、翌日から眠ることが出来るようになった。

生まれ育った環境が違えば、ウルサクなければ寝られない人間も居るし、静かでなければ寝られない人間も居る。明りがなければ不安で寝られないという人や真っ暗でなければ寝られない人も居る。

ましてや、布団も無く、体育館のようなダダッ広い場所では、他人のいびきや歯ぎしりや寝言の音が気にもなるだろう。

特に、困るのはトイレだ。私は大便の時には時間が長い。大勢の人が待っていると思うとユックリ出来ないから、昔から自宅以外の場所では大便が出来なかった。

お風呂も毎日入りたい。帯広では毎日の様に温泉に入っているから2週間もお風呂に入れないなんて想像もできない。

2、3日ならまだしも我慢も出来るが、今回の地震の被災者らはもうすでに2週間が過ぎたから、疲れが取れずに、心身ともに疲労困憊していることだろうと思う。

とりあえずの仮設住宅も建設にはまだまだ時間が掛かるだろうし、自宅を建て直すにしても、資金が無い人は大変だ。

しかし、元の場所に建てても、津波が怖いだろうと思う。ここは夫々が勝手に建て直すのではなく。今回、被害に合った町の人たちは、専門家も交えてシッカリと協議して、津波に強いまちづくりをするしかないだろう。防潮堤では防ぎきれないのだから、たとえ今回並みの津波が来ても、流されない家づくり、町づくりの工夫が必要だと思う。