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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-27-Sunday 脆弱な

11日に起きた

東北関東大震災の影響というよりも、福島第一原発事故によって首都圏の東京の生活がオカシクなっているようだ。便利過ぎる世の中というものは、かえって不便なことが出てくるものだ。

その一つが買占めであるが、買占めしている人は、一体何の為に買占めをしているのであろうか?

放射能というモノは、目に見えないから、逆に危険に対する意識が必要以上に増幅されている様だ。

だから、政府や医者が「安全だ」と言っても、必要以上に警戒してしまうのだろう。でも、政府もテレビも新聞も、知識の無い人間に数字を挙げて説明しても、ほとんど意味を成さないことを、もっと理解するべきだろう。人間心理というものは、こういう場合(発信元に信頼感が薄い)には逆に捉えてしまいがちなものなのだということを知るべきだ。

皆、政府を信頼していないから、自分の身は自分で守ろうとしているのだろう。その結果の集合体が買占めによる品不足に他ならない。

都会の生活は、電気が無ければ成り立たない脆弱なものなのだということも、身に染みたことだろう。

東京電力が推進していた「(快適な)オール電化住宅」に暮らしている人達は、東電を詐欺で訴えたくなるのではなかろうか?

高層マンションの上層階に暮らしている人達も気が気ではあるまい。

私でも階段で上り下りできるのは、せいぜいが6階程度だ。水や荷物を持って上り下りするのはかなりの重労働に感じるだろう。ましてや足の悪い老人なら、3階でも苦しいだろうと思う。

かねてから、これだけの地震頻発国の日本では20階建て以上の高層ビルは不要だと思っていた。

超高層ビルというのは、地震の揺れには柳の様にシナヤカに揺れて折れないそうだが、建物本体は強くても、中に入っている家具がその揺れの分、大きく移動するだろうに・・・。

水だってポンプアップして屋上のタンクに貯蔵しているのだろうから、停電してポンプが作動しなかったら、タンクの水を使い切ったら、水は無くなる。そうなったらトイレも流せないではないか。

30階に足の悪い老人が入居していたら、階段で降りることも難しいし、一旦降りてしまったら、エレベータが動かない限り、部屋に戻ることも出来ない。実際に今回の地震で、外に避難した老人が、自分の部屋に戻れなくなって、外で一晩過ごしたというニュースも見た。

地震のあった11日には、電車が動かずに帰宅難民が大量に出て、道路が大渋滞を起こした。あの自動車の渋滞の列が出来ている時に、大きな地震が起きて火災が発生したら、自動車が導火線になって火災が広がる懸念があるだろう。

人口が集まり過ぎると、こういう問題も起きるし、また少な過ぎても問題がある。

これから被災地を復興させるには、この辺の問題を考えて都市を構築していく必要があるだろう。

便利さには付加逆性があるから、一旦手に入れた便利さが、不便になることには耐えられないものだ。

ちょっとの便利さで満足するのが、一番暮らし易いのではなかろうか。