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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-29-Tuesday 風評被害

福島第一原発事故

の影響によって、放射線が撒き散らされ、福島、茨城など東北関東の各県では風評被害に悩まされている。(この文章は27日11時に書いている)

先ほどテレビ番組では、チェルノブイリ原発事故の救援にあたった医者が、現在の日本の放射能汚染の規制はこのチェルノブイリ事故の後に、世界中の学者が集まって基準を作り、日本はそれに倣っているのだという。

特に「子どもの甲状腺癌が異常に増えた」例を挙げ、子どもにとってはこの基準で良いと発言していたが、大人の方は、放射線による発病は認められなかったとも発言していた。

一方、別な人間が、日本の基準は厳し過ぎて、風評被害を生み易いからもっと基準を引き下げるべきだとの発言もあった。

???この発言ていうのは「外国産のモノの基準は高くしておいて輸入しなければ(日本に入って来ないから)良いが、国産モノは(既に日本に有るのだから)国民に食べさせる為に基準を引き下げろ!」と言っているようにしか聞こえなかった。

日本国民の大多数は、科学オンチの人間が多いだろう(私だけかも?)と思う。「シーベルト」だの「ベクレル」だのという単語は今回初めて聞いたし、「放射性物質」と「放射能」と「放射線」の違いもよく解らない、ましてや原子物理学のことなど説明されても全く解らない。

水道水から放射線が検出され、乳幼児に飲ませるのは控えなさいと政府が発表したら、人間心理から言っても、大人だって飲みたくはないだろう。農産物だって同様だと思う。

今後、福島近県の農家や酪農家は、地震の被害以上に「風評被害」に悩まされることになるだろう。一刻も早く、この福島第一原発を沈静化させなければ、地震の被害以上に被害が大きくなってしまうだろう。

東電の計画停電という名の無計画停電が、地震の被害を受けていない企業にも悪影響を与えているようだ。

大手の企業の中には、自家発電でかなりな量の発電が出来る設備を持っているところが多くあるそうだが、電力会社以外が一般に電気の供給をしてはいけないという法律によって供給が出来ないのだそうな。

政府は早急に、法律を改正するなりして、こういう電力を供給してもらって計画停電を回避するべきだろう。

なぜだか政府は、こういう非常事態になっても、一向に有効な手段が取れないでアタフタしているように見える。手を打てない状況が続けば、復興にも障害になるだろう。こういう時にこそ政治のリーダーシップが必要なのに・・・。