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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-03-31-Thursday 原発不要論2

昨日書いた原発不要論に

対する批判のメールが数点入って来た。私のブログをこんなにいろいろな方々に読んで頂けているとは驚きとともに光栄に感じる次第である。

さて、批判頂いた方々の論点を整理すると①「現在の日本では原発は必要不可欠な発電方法である」、②「福島第一原発は地震と津波への対策が不十分であったが、もっと安全な施設を造れば問題ない」とのことに集約されれるのではないかと、勝手にマトメテみた。

それぞれについて私も反論してみる。

まず①についてであるが、現在の中東やアフリカなどの産油国の政治情勢の不安定さから、石油供給量の安定的確保や原油価格の高騰などを例に挙げられて、原発は安定した効率の良い発電方法であるとの指摘であるが、果たして本当にそうだろうか?

コスト面から考えてみても、今回の様な事故が起きたら、その被害総額は石油の値段の高騰どころの騒ぎではないと思う。おそらく福島県の原発近くの場所は今後何年にも亘って、人間が住めなくなる可能性があるし、更にその周辺の地域も風評被害によって農業は壊滅的な打撃を受けるであろうことは明らかだと思うのである。その補償額たるや兆を軽く超えるのではないのか。

風力発電や太陽光発電では場所の問題や発電量の問題など未解決の問題が多いことも理解はしているが、スマートグリッドなどを活用していくなど方法はありそうに思えるのである。

コストだけを総合的に考えたら、最終的には火力発電の方が何倍もコストが安いことになるだろう。

火力発電の場合には、地球環境問題のCO2の排出量のことを言われるが、放射能よりはCO2の方がまだ、ましではないのだろうか?

問題は、これまで安全だと言い続けてきたことが、全てウソっぱちだったことだ。地震頻発国の日本で震度5しか想定していなかったとか、海岸沿いにあるのに大きな津波を想定していなかったなんてフザケルナとしか言いようがないではないか・・・。

1000年に一度の大地震というが、その大地震は今回実際に起こったのだし、放射能が漏れて大変な事態になってもいるではないか。想定内だとか想定外だとかを言うのは言い訳にもならないと思うのである。

もうすでに②にも言及しているが、より安全な原発を建設すれば良いという意見には賛成しかねる。

私は、今回の事故は天災というよりも人災だと考えている。

いくらハード面を強化しても、運営するのは所詮人間なのだ。人間側に問題があったらハードは上手く機能しないだろう。

今日の日本の政府、電力会社、御用学者の連中がやっている方法をそのままにして、いくらハード面を強化しても、やはり問題は起きる。

一度問題が生じたら、原子力は人間の手ではコントロールができない。今回の事故でもそれは立証された。地球の科学技術では、人間がコントロール出来ないものをコントロール出来るとして活用するのはまだ時期早尚だし、それは人間の驕りなのかもしれない。

アメリカのスリーマイルズ島の事故も、旧ソ連のチェルノブイリの事故も人的ミスで起こったのである。

日本では人的ミスが絶対に起こらないということはあり得ない。この世の中に「絶対」は絶対に無い。地震や津波以上に、人的癒着体質が大事故を引き起こす可能性を否定できないと思う。

私は今すぐ原発を全て停めろなんて非現実的な、ヒステリーな対応をしろと言っているわけではない。

とりあえず、心配のある原発は、地震や津波に備えることを早急に行ってもらいたい。

第二に、西日本と東日本の周波数を統一することを政治主導で法律で決めてしまって早急に行ってもらいたい。

第三に、電気は送電ロスが大きいとも聞いているから、なるべく使用するすぐ側で発電する方が良いとも聞いている。

巨大な発電所よりは、各家庭もしくは地域(ゴミの焼却熱を使う等)で行える発電設備を造ることだ。それをコンピュータのスマートグリッドで効率良く使用できるシステムにすることを早急にやってもらいたい。

以上、またご意見を頂戴したいと思う。