政府は福島第一原発で、濃度基準の100倍の放射能に汚染された水1万トンと500倍の水1500トンを、やむを得ず海に放出するという。より大きな危険を回避するためだという。
エッ、より大きな危険って?
東電の発表時に説明した人間が涙ぐんでいたが、これは益々不安を煽ってしまう。こういう時に発表させる人間をキチンと選べよと言いたい。
でも逆に、それだけ逼迫しているということなのかも・・・。
海に高濃度(東電は低濃度と言っている)に汚染された水を、コンクリートの割れ目からの漏出ではなく、自ら放出させるということは、よっぽど切迫した状況になっているってことなのだろうか。
素人的な考えだから正しいかどうかは分からないが、メルトダウンの危機をまだ脱していないどころか、その危険が迫っているということなのではないだろうか。
放射性物質の量は、2号機の炉一機だけでウランが94トンもあり、広島型原爆の1200倍以上の量だと新聞に書いていた。それが4個ないしは6個あるということは・・・・。
想像したくはないが、最悪の状況を想定しておかないとパニックになってしまう。
もし、なんとか最悪の状況を脱せられたとしても、この水の放出は、漏出の比ではない風評被害を生み出すだろうことは想像に難くない。
海水で希釈されるというが、人間心理としては過剰反応がおこるだろう。
水産物がダメになれば、日本の台所は食べるものが無くなる。寿司屋など魚を扱う商売あがったりだろう。
メルトダウンが起きたら、どれくらいの地域に被害が及ぶのか、政府は公式に発表しないが、もし、一機がメルトダウンしたら、もはや近くには寄れなくなるのだから、6機全部がダメになる可能性だってあるだろう。そうなると半径600㌔で北海道から大阪近くまで届いてしまう。早くなんとか収めて欲しいものだ。