第11回シンクロナイズド・スケーティング世界大会がフィンランドの首都ヘルシンキで7日から開催される。
シンクロナイズド・スケーティングとは16名の団体で滑る競技で、フィギュア・スケートのアイスダンスと水泳のシンクロナイズド・スイミングを足したような競技である。
日本ではまだまだ知名度が低いが、北欧やカナダ、アメリカなどではとても盛んなスポーツである。
長女がキャプテンを務めているチーム「神宮アイスメッセンジャーズ・グレース」は2月末に開催された日本選手権大会で優勝し、この世界大会に参加することが決まっていたが、選手壮行会が開催される予定だった3月11日に、東日本大震災が発生し、神宮のリンクも天井が落ちるなどの被害が出て、その後の練習もままならない状態であった。
日本で開催される予定だったフィギュア・スケートの大会は外国選手が放射能に汚染された日本に来たがらずに中止になった。
こんな状態で世界大会に行けるのか不安であったが、日本スケート連盟は派遣を決めたのであった。
娘の所属するチームは昨日4日に成田空港を出発し、無事ヘルシンキに到着したという連絡が入ったのでホッとした。
昨日、出発するまでは、やれフィンランドの航空会社が日本に飛んで来たがらないとか、日本から無事に到着しても、ヘルシンキの空港で放射能検査をして、チームの内の一人からでも放射能が検出されたら全員、日本に強制送還されるとかと言われて驚いていたのだ。
まさかそんなことにはならないとは思っていたが、到着するまでは心配なのが親心というものである。
何とか頑張って、去年アメリカのコロラドスプリングスで開催された世界大会の順位を上回って欲しい。
娘は高校はフィギュア・スケートの金メダリスト荒川静香を輩出した仙台の東北高校にお世話になった。今回は宮城県も大変な被害を受けており、娘のかつてのクラスメート達もボランティア活動をしているという。フィンランドから帰ってきたら娘も参加すると言う。
そのためにも、皆が元気になるような立派な成績を挙げてもらいたいものだ。