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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-04-13-Wednesday フィギュア・シンクロ1

16名の団体で滑るフィギュア・スケートの

シンクロナイズド・スケーティングの第11回世界選手権大会がフィンランドの首都ヘルシンキで4月8・9日に開催され、父兄らの関係者約30名が応援の為にヘルシンキに飛び、私たち夫婦も7〜11日まで参加してきた。

今年の2月末に横浜で開催された日本代表選考試合で優勝した「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース(IMG)」のキャプテンを長女の惠梨が務めている。

このチームは一昨年結成されたばかりで、IMGとしての出場は去年アメリカのコロラドスプリングスで開催された第10回世界選手権に続いて2回目である。私が生でシンクロナイズド・スケーティングを観るのもこれが2回目(妻は娘が学生時代の別なチームに所属して居た時から大きな試合は海外も含めて何度も観に行っているが)である。

この世界大会派遣の為の「選手壮行会」が3月11日の夕方に東京の神宮アイススケート場で予定されていたが、同日午後に発生した東日本大震災でスケート場の天井が落ち、急遽、壮行会は中止になった(壮行会の最中でなくて良かった)。

スケート場は今日現在もまだ修復が出来ていない状況で、世界選手権に向けての練習もままならない中、本当にこのまま参加できるのかと危ぶんでいたが、日本スケート連盟は派遣を決定したのである。

私たち、親としても東日本大震災で日本が大変なこの時期にフィンランドに応援に行っても良いものか、かなり迷った。おまけにシンクロナイズド・スケーティングはフィンランドではものすごく人気があるスポーツで、会場のチケットが即日完売して、行く直前まで手に入らないという状況でもあったのだった。

直前まで迷いに迷ったが、この際、日本人の元気な姿を海外の人間にも見せようと行くことを決心した。

7日の午前9時に成田空港集合なので、帯広から参加するには前泊しなければならない。

大震災の影響なのだろう、6日にとかち帯広空港から羽田空港への搭乗便も乗客数は少なかった。

成田のホテルに泊まるのは私達夫婦だけなので、ホテルの予約をしていなかったが、ネットで調べてみたら、空港のすぐ近くの成田東横インホテルが格安の値段で出ていたのでそこに2日前に予約を入れた。ツイン1泊二名で成田空港までの無料送迎バス付き、夕食も朝食も無料で一人なんと3990円である。

部屋の広さも充分で、とにかくこの値段にはビックリしてしまった。この値段でペイするのだろうか?

最初、夕食は成田空港まで食べに行こうかと考えていたが、ホテルから出るのも面倒だし、成田は福島第一原発からそう遠くない場所にあるので放射能が怖いから、あまり外出したくはない、カレーライスなら無料だというので、このホテルで済ませることにした。辛さ控えめの具が少ないカレーであったが、無料なら許せるソコソコの味だ。

夕食後に自販機でお酒を買って、部屋で飲んで早目に寝た。大震災や原発事故の影響だろう、確かに、宿泊客の人数はかなり少ないようであった。

ホテルの朝食は無料とは言いながらも、ビュッフェスタイルで、おにぎり、味噌汁、パン、コーヒー、紅茶、おかず数種類から好きなものが取れる。普通のホテルなら800〜1000円位は取るようなものであったから、腹を満たすには十分な朝食であった。

7日の午前9時に集合して、フィンランドのヘルシンキ行きのFINNAIRの直行便に乗った。成田空港はガラガラである。ほとんど人が居ないから搭乗手続きも並ばずに終了した。こんな事は初めてである。

飛行時間は約10時間である。機内もガラガラで一人ずつ4人掛けの席に座れるほどである。やはり大震災の影響なのだろう、日本人の自粛と、海外からの観光客が原発の放射能に対する恐怖の為に来日を控えていることが、モロに重なってしまったようである。(つづく)