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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-04-14-Thursday フィギュア・シンクロ2

7日の11:00に成田空港を出発し、

フィンランドの首都ヘルシンキに15:20到着(いずれも現地時間)、飛行機は揺れも少なく、普段はほとんど食べることのない機内食も意外に美味しくてかなり食べたし、座席前の画面で映画も「トロン」「ハリーポッター」「英国王のスピーチ」「塔の上のラプンツェル」の4本も観て、快適な空の旅であった。

この時期(4月からサマータイム)のフィンランドと日本の時差は6時間である。7日の15:20頃に到着して、まずは宿泊するホテル、スカンディック・コンチネンタルという大きなホテルに向かった。今回はツアー旅行ではない、日本チーム「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース」のメンバーで創設者の一人であるOさんの婚約者でチェコ人のI君がいろいろと手配やら案内やらをしてくれた。このI君とは去年のアメリカ大会でも一緒だったので気心は知れている。彼は日本語も含めて5〜6ヶ国語が話せるので大変心強い存在である。

一緒の飛行機で来たのは私達夫婦とOさんの両親夫婦にI君を含めて9人だが、その他に前日に入っている人や別の便で来ている人など30名ほどの関係者が日本から参加した。

あいにく外は雨である。私は晴れ男だから旅先ではめったに雨に降られたことがないのに・・・。

空港からホテルまでは路線バスに乗って向かう。停留所がホテルから200mほども離れていたので重たい荷物を転がしながら、雨に濡れながらホテルに向かったのであった。フィンランドの歩道には転倒防止の為なのか細かい砂利が撒いてあるのでトランクの小さな車輪を転がして歩くには都合が悪い道である。

日本人のツアー旅行だと空港からホテル送迎バスを用意するところだが、こういう旅は逆に新鮮な感じがする。日本人は便利に慣れきっているから、道を知らない海外では貸し切りバスやタクシーでしか移動しないが、現地の公共交通機関で移動すると場所の感覚を覚えやすいのだ。

ホテルでチェックインしてすぐに、大会会場の「ヘルシンキ・アイス・ホール」に向かう。滑走順を決めるセレモニーが開催されるからだ。ホテルで傘を買って、ホテル前の停車場からトラム(電車)に乗って会場近くまで移動する。トラムは路線が番号によって表示されており、どこまで乗っても1区間でも料金は2.5ユーロ(日本円で300円位)、ワンマン電車で運転手にお金を払うが、乗り口は3〜4ヶ所もある。検札はないから無賃乗車しても判らないだろう。ただし、無賃乗車が発覚したら罰金は80ユーロ(9600円ほど)を払わされるそうだ。フィンランド人は性善説で暮らしているのかもしれない。

会場は、8200人収容の巨大さである。ここのチケットが即日完売なのだから、フィギュアのシンクロナイズド・スケーティングの人気の高さが窺いしれよう。フィンランドはフィギュア、ホッケーなどアイススケート競技が盛んな国なのだ。

入場券は8日のショート・プログラム(SP)が40ユーロ(約4800円)と9日のフリー・スケーティング(FS)が69ユーロ(約8280円)2日間合計で109ユーロ(約13080円)である。この2日目のフリーのチケットがなかなか手に入らなかったのだ。

クジ引きのセレモニーが始まる前に、全員で起立して、日本の地震で亡くなられた方々への黙祷が行われた。この後、滑走順のくじ引きを演出効果を出しながら行うのである。このセレモニーではフィンランドの子供たち200人くらいがリンクで滑ってみせるのだが、皆スケートが上手い。これだけの数のフィギュア・スケート人口があるのだから層がものすごく厚い訳だ。とてもうらやましく思った。

今回の参加国数は16カ国(フィランド2、スウェーデン2、アメリカ2、カナダ2、ロシア2、日本、イギリス、ドイツ、フランス、チェコ、ベルギー、オーストリア、オーストラリア、スイス、イタリア、クロアチア)21チーム(世界選手権で5位以内に入った国は2チーム出場出来る)。

日本チームは前回アメリカのコロラドスプリングスで開催された第11回世界大会ではショートが10位、フリーが9位で総合10位(23チーム18カ国)という成績であった。

ショート・プログラム(SP)(演技2分50秒以内)滑走順は前年度の世界大会の成績によって大枠が決まっており、その大枠の中での順番をクジ引きで決めるのだ。

日本チームのSPは11番目の出場が決定した。なかなか良い順番であると思う。

セレモニー終了後に小雨の中を9名で歩いてホテルまで戻ることにした。ホテルと会場とは徒歩15分ぐらいの距離である。フィンランドは20時過ぎまで外が明るい。途中で良さそうなレストランを見つけたらそこで食事をしようというつもりである。

途中で香港飯店という中華料理店の看板を見つけた。海外で食事をするには中華料理店が一番無難だろうということで入ることにしたのだが、客が一人も居ない。これは失敗したかなぁ〜と思ったのだが、食べてみたら意外と美味しかった。

ホテルの部屋に戻って、免税店で買ってきたブランデーを開けて一人で飲んだ。レミーマルタン350mlで7000円の高給酒である。26年前の新婚旅行の時に同じ銘柄の700mlのものを買って毎晩酔っ払っては妻にヒンシュクをかっていたのを思い出した。ナイトキャップにはブランデーが一番なのだが・・・。(つづく)