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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-04-15-Friday フィギュア・シンクロ3

4月8日(金)

第11回シンクロナイズド・スケーティング世界大会は17:00からオープニング・セレモニー、17:40−21:30までショート・プログラム(SP)(演技時間2分50秒以内)が始まる予定である。会場の場所も前日に見に行っているから迷う心配はない。今日は朝から、私の「晴れ男」の威力で快晴である。傘を買う必要はなかった。

午後からの日本チームの公式練習までは時間があるから、皆でヘルシンキの街を観光に行くことにした。

ホテルの前の停留所からトラムに乗って、駅近くの中心部で降りて街をブラついた、ヘルシンキの街は徒歩20〜30分ぐらいあれば、ほとんどの観光名所やショッピングが楽しめるコンパクトシティだ。やはり寒い地域の街はこうでなくてはいけない。しかし、前日、空港からバスで中心街に入る時に窓の外を眺めていたら、空港近くに郊外型ショッピングセンターが並んで建っていたので、車を使う人にはその方が便利なのだろう、コンパクトなままの方が良いのになぁ〜と感じた。

トラムを降りてから街中の店をウィンドーショッピングを楽しみながら「マリメッコ(フィンランドの布製品の斬新な色使いとデザインで有名な店)」などの店の場所を確認しておいて、まずは港に向かった。

港の広場には「マーケット・プレイス」があり、屋台が沢山出ている。さすがに寒い国だから、テントで囲ったり、小型トラックを上手く使って、野菜、パン、毛皮、防寒具、ナイフなど多種多様なものを販売している。店主とコミュニケーションを取りながら冷やかして歩き、港の丘の上にあるギリシャ正教のウスペンスキ寺院に行った。あいにくこの日は12:00から開くということで中に入ることは出来なかった。この教会の登り口の階段は雪を除雪せずにそのままの状態になっている。雪で埋もれた階段を滑らないように注意しながら登る。私達夫婦は雪国育ちだからへっちゃらだが、他の人たちは雪の降らない地域から来ているから心配したのだ。こちらの人は除雪をしないのだろうか?

ここで、ショッピングに行きたいというグループと別れ、6人で市内観光を続けることにした。

この街のシンボルであるヘルシンキ大聖堂に行く、ここも12:00まで閉館中だったが、アメリカ人が堂々と入っていくので、我々も便乗して一緒に中に入った。パイプオルガンとキリストを磔から降ろしたばかりの大きな絵が印象的だった。

中心部に向かって歩き次はアテネウム美術館に入る。それほど大きな美術館ではないが1時間ほどの駆け足で見終わった。他の外国人は4〜5時間くらい掛けてジックリ見るのだろうが・・・・。

昼食はフィンランド料理を食べようと思って店を探したが見つからず「Belge」という本屋をモチーフにした洒落た店に入った。昼食からビールを飲んで食事をする。日本に居る時は昼間から飲むことはないが、外国に来るとどうも太陽が出ている時から飲んでしまう。私が注文したのはマッシュポテトにオニオンを煮込んだドロッとしたソースを掛けソーセージを切ったものが乗っていてピクルスが添えてある料理である。とても美味しかった。妻が頼んだ料理はパエリア風のお米の料理であったが、一口試食したが、私が注文した料理の方が私には美味しかった。

昼食後にトラムで会場に向かう。日本チームの公式練習を見たが、選手は転ぶし、演技に切れがみられない。日本チームはホームリンクの天井が3.11の地震で崩落した影響で、練習場所がなくなり練習不足は否めないのかなと思った。

一旦ホテルに戻り、I君の両親がチェコから来ているのでホテルで合流した。秋に結婚するOさんとI君の両親が会うのもこれが初めてだそうだ。

I君の両親も合流して再び徒歩で観光に向かう。まずは、高い塔が印象的な国立歴史博物館に入ってみたが、あまり面白そうではないし入館料も掛るので、無料で見られる入口ロビーの絵を見ただけで止めて、岩盤をくり抜いて造ったというテンッぺリアウキオ教会に向かった。ところがなんと工事中で6月1日までは閉館中であった。一番見たかったのに残念。仕方がないのでさっきパスした国立歴史博物館に戻り見学をした。石器時代の様子から中世の展示物、民族衣装やドールハウスの展示などが展示されていたが、国立と言う割には展示物が少ないなぁ〜と感じた。やたらと歩き回って足も疲れたし、17:00からはオープニングショーが始まるので会場に向かった。

オープニングショーでは、昨日と同様に、日本の大震災の犠牲者に黙とうを捧げてから始まった。会場では日の丸の小旗が、観客に配られているし、募金箱も設置されていた。

フィンランドの子供達200名くらいの演技で盛り上げている。この年令から滑っているのだから皆上手い。この中から未来の選手達が出るのだろう。フィンランドは1・2と2チームが出場しているが、去年の世界大会の優勝と準優勝チームである。

ショート・プログラムの2番手にロシア2が演技した。去年、日本が勝ったチームであるが、今回はやらたと上手くて綺麗な演技をする、得点は57.03とさすがに高得点である。そのすぐ後に演技したイタリアも47.70とこれまた上手い。

これは今年のレベルはとてもハイレベルだぞと感じたが、そのすぐ後に出てきたチームは、まぁこんなもんかなぁ〜という感じであったので少し安心したが、最初の方に上手いチームが出てきたのでビックリしたのである。

日本チームは11番目に登場した。極端な練習不足の中で良く検討したと思う。さすが本番に強い連中だ。得点は48.72点、私の採点ではもう少し高得点であったが・・・。

この時点でイタリアには勝ったが、ロシア2には負けて2位というポジションにいるが、この後強豪チームばかりが出て来て順位は段々と下がっていく。

最終的にはショート・プログラムの順位は12位という成績であった。日本はフリースケーティングが得意だから明日に期待しよう。

席の近かった3人で会場を出て歩いてホテルに向かう。時刻はすでに10時を過ぎているからレストランで食事するのは諦めて、途中のスーパーマーケットに入ってバナナと水を購入した。ホテルに戻って、本場のフィンランドサウナ(無料)に入ろうと思ったが10時までだったので断念して、部屋で日本から持って来たカップ麺を食べて、ブランデーを飲んで寝たのであった。(つづく)