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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-04-17-Sunday フィギュア・シンクロ5

4月10日(日)今日も快晴、

今日は帰国の日である。娘達のシンクロナイズド・スケーティング日本チーム「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース」はすぐ隣のプラザホテルに宿泊している。日本チームのホテルの出発時間は9:40だというので、私達応援団は見送りに隣のプラザホテルに向かった。

選手達は夜通し踊ったり、他の国の選手らと交流したりと忙しかったようでさすがに疲れている様子である。「フィンランド観光はしたのかい?」と聞いたら、「どこにも行っていない」と言う。試合に来ているのだから試合が終わるまではホテルと会場の往復だけで、観光などノンビリとは出来ないだろうが、翌日にすぐに帰国するのは、ちょっとモッタイナイと思う。

フィギュアの様な競技は感受性が豊かでなければいけないのだから、行った先々で、美しいものを見たり、異なる文化に触れる機会をもっと作ってあげるべきだろう。

私達、応援団が乗る飛行機は17:30発の成田への直行便だから、午前中は観光する時間がまだあるというのに、選手ら日本チームが乗る飛行機は午前発でしかもデンマークのコペンハーゲンで乗り換える便だという。遅くにフィンランドを出発する私達が途中で追い抜いて、成田では日本チームよりも40分くらい早く着くというのだ。

なぜにそんな手配をするのだろうか?スケート連盟の方で手配したというのだが、おそらく予算の関係で少しでも安い飛行機でということなのだろうが・・・。

私達の航空機チケットは往復一人135,800円だから、そんなに大きな差はないと思う。乗り換えは時間のロスの不便さと荷物の積み替え事故の危険が増える。事実、日本チームの帰りの便で選手の荷物が一個出て来なかった。

はたしてフィンランドで積み忘れたか、デンマークで積み忘れたのかは分からないが、補欠選手が居ない日本チームで、往路便でもしも荷物が出て来なかったらスケート靴や衣装が無くて試合にも出られなくなってしまうではないか。リスク管理の面から考えても、その危険性をより少なくする必要があるだろうし、なにより、乗り換えでは選手が疲れてしまうだろう。

スケート連盟は派遣の仕方も考えるべきであると感じた。

前年のアメリカの時も、会場は西部寄りのコロラドスプリングスなのに、中継地点は中南部のダラス空港なのであった。かなりアメリカ大陸の奥(東)に入ってからまた元の西側に戻るのだから時間のロスは行って帰ってで4時間以上になる。乗り換えの時間のロスも入れたら半日を無駄にしてしまう。

この時も帰りの便で選手の荷物が一個紛失した事故があったそうだ。旅行会社はリスク管理が出来ていないし、それに任せてしまう連盟も同様だ。

私達応援団は日本チームを見送ってから、荷物をホテルに預けて、トラムに乗って港に行き、そこから船に乗って「スオメンリンナ島」に渡った。1748年に完成したというフィンランドを守る海上要塞の島である。島全部を見て回る時間がないので途中まで見たところで引き返してきたが、なかなか中世の風情があって面白かった。

港に戻り、食事をしようかと探したが、日曜日には開いている店が少ない、空港で食べることにして早目に空港に向かうことにした。ホテルの前から空港への路線バスに乗って行き、搭乗手続きを済ませてから昼食をとって待合室に入る。

出国手続きを済ませて、税金の払い戻しを受けようと思ったら、買った商品を見せなければ払い戻せないと言う。「街で買った商品は荷物に入れてしまったので持ってない」と言ったら、担当者の女性が「今度からちゃんと持ってなきゃダメよ」と言って手続きしてくれた。なんて優しいのだろう。フィンランドの人は、なかなか親切である。ただ、日本人とは違って総じて時間の感覚がかなりスローモーだったが・・・。

17:30発のFINNAIRの成田直行便で日本に向かう。気流の関係で来る時よりも1時間速く9時間ほどで日本に到着する。復路便は往路便よりは少し混んでいて、4つ並びの空き席がなく、中途半端に2人ずつ座っているので席の移動が出来ず、私達夫婦は4人びっしりと横に座ったままだったので少々辛かった。

成田の第2ターミナルに着いて、出国手続きを済ませたが、人が少ないので実にスムーズに終わった。日本チームは40分後に到着するから、第1ターミナルに移動して出迎えた。

フィンランドで見送った人間が、今度は成田で出迎えるのである。なんだか不思議な感覚だ。

前述したように選手一人の荷物が紛失してしまった。本当に行きの便の事故でなくて良かったとつくづく思う。

成田空港からリムジンバスに乗って羽田空港へ、とかち帯広空港行きの便にのって帰る。家の途中でドッグトレーナーに預けていた愛犬黒ラブのバニー(15歳)ちゃんを拾って帰宅するが、バニーは預ける前よりも元気になった。我が家で一匹だけで暮らすより、沢山の犬の中で生活する方が刺激があって若返ったのかもしれない。しかし、犬の匂いがものすごい臭いのですぐに風呂に入れた。

私達夫婦は、その後夕食をとってから、温泉に行き、帰宅後すぐに就寝した。

余談だが、その翌日の夜に左足の膝に激痛が走り、痛くて痛くて眠れなくなった。どうゆう体勢をとっても、シップを貼っても痛みが取れない。翌朝まで一睡も出来なかった。なにせ左足に体重を掛けられないのだ。これはフィンランドで歩き過ぎたからだと思い。すぐに整形外科病院に行った。レントゲンを撮って、検査用に採血、採尿をして、痛み止めの注射と薬をもらって帰った。

翌日、検査結果を聞きに行ったらなんと痛風の症状だと医者が言う。エッ、痛風って足の親指が痛くなるもんじゃ〜なかったの?膝が痛くなったのが痛風だなんて・・・。前から尿酸値が高めだったが、これまで発症したことはなかったのに、今回のフィンランド旅行で昼間からビールを飲んだせいだろう。これには参ってしまったがいろいろな意味で意義深い旅であった。(おわり)