焼肉チェーン店「焼肉酒屋えびす」で発生した集団食中毒事件では、生肉の「ユッケ」を食べた人が、4人も亡くなったというニュースが流れた。
それも、患者らが石川県、富山県、福井県、神奈川県の4県から出ているという。
生肉って恐ろしいもんなんだなぁ〜。
私は、「生」が苦手だ。魚も刺身ではほとんど食べない。酢飯が付いている寿司ならば食べられるが、いわゆるヒカリモノと言われる種類は苦手だ。肉も生では食べられないから、馬刺しも一切れ食べるのがやっとである。ましてや牛の生肉はまだ食べたことがない。食べようという気にもならないから、今回の食中毒事件のニュースを見て、そんなに生肉が好きな人がいるのかと思ったほどだった。
ネットのニュースによると、4月18日に放送された日本テレビ系の「人生が変わる1分間の深イイ話」という番組で、今回の食中毒事件を起こした「焼肉酒屋えびす」を紹介して絶賛していたという。事件が起きたのがこの放送日直後の21日や23日だったから、この番組を見て、この店に行って食中毒に当たった人もいるかもしれないというのだ。
それよりも、驚いたのが、厚生省には牛肉の生食用肉販売の衛生基準があるのだが罰則規定がないということだ。しかも牛肉の生肉の出荷実績がないというのだ。馬肉にはあるというのに・・・この意味が良く判らない。きっと、牛肉を生で食べることを想定していなかったのかもしれない。
客は、作っている調理場を覗くわけにはいかないのだから、店を信用して任せるしかない。当然ながら店側は企業倫理として、客の口に入るものには安全で安心なものを提供しなければならない。
安さを追求するあまり、本来なら捨てるような悪くなった肉を、こともあろうに生肉用として提供したのではないかと疑われてしまうだろう。
しかし、他の国なら判らないが、この日本という国においては、安いということは安全ではない、ということにはならないだろう。
日本人なら誰もが安心しきって食べているだろうと思われる。
私は生肉は食べたことがないからよく判からないが、一口食べてみて、これは腐っているとか、変な味がするとかが判らなかったのだろうか?
以前に賞味期限のことについても書いたことだが、他人を信じ切るよりは、自分の舌を鍛える必要があるのではなかろうか?