「世の中〜間違ッとるよ〜」という歌詞があった。確か青島幸男の作詞ではなかったかと記憶している。
母の家の台所のテレビが故障した。シャープの液晶薄型19インチの地デジ対応のテレビであるが、音が聞こえるが画面が映らないというのだ。
直しに行ったが、私に判るわけがない。
テレビの背面に一杯付いているコードを外して、修理専門の業者に持って行った。
この業者は「お客さん、こりゃ〜基盤がイカレテますね。基盤を交換するには36、000円ほど掛かりますが、どうしますか?」と聞くのである。「エッ、36,000円!?」と思わず聞き直してしまった。
確か、テレビの新品で同じ19インチの地デジ対応型テレビが、新聞の折り込み広告では2万円台で売っていたと記憶していたからだ。
「3万6千円も掛かるなら、新品を買った方が安いんじゃない?」と言ったら、「そうなんですよ」とアッサリと言う。
こちらは折角、修理して使おうと思っているのに、修理代が新品の購入代金よりも高いのならば、買った方が良いに決まっている。
その足で、すぐ傍の電気屋に母を連れて行った。
19インチの薄型テレビは一番安いものが29800円であった。メーカーもシャープだし、これにしようと母が言うので、それを持ってレジに行ったら、「このテレビは液晶テレビで角度によって見づらくなる欠点があるが・・・」、と言う。確かに横にズレると黒くなって見づらい。動き回る台所に置くテレビだから角度に強い方が良いというので、もう一度探した。
今度は東芝のテレビで22インチで37800円というのがあったので、これに決めて買ったのだが・・・。
日本の一流メーカーのテレビが、修理代金程度の金額で買えるというのはどうも腑に落ちない。「世の中、間違っちょるよ〜」と言いたくなる。
帰宅して、母の家の台所でテレビのセッティングをしてあげようと思ったら・・・。
前のテレビとメーカーが違うし、背面の端子の位置が異なっている。説明書を見ても、以前のテレビに付いていたコードが1本余ってしまうのだ。
テレビはそのまま映るのだが、CATV等が映らない。
何度かトライしたが、結局出来なくて、帯広シティケーブルに電話して配線をしてもらうことにした。
私でも配線ぐらいなら出来ると思っていたのだが・・・。
何だかショックである。