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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-05-30-Monday 親父と息子

28日に観た映画

「プリンセス・トヨトミ」で考えさせられた、親父と息子の関係を。

万城目学の小説が原作の映画であるが、原作はまだ読んでいない。

万城目作品にはテレビドラマ「鹿男あおによし」で軽く触れただけである。新聞や週刊誌の書評欄を読んだだけで、あまり興味はそそられなかったからである。荒唐無稽な設定で底が浅い様な感じがしたからだった。

今回の映画を観て、感想が変った。特に親父と息子の関係性に共感を覚えた。

私の父は満64歳という若さで亡くなった。若さと書いたのは、平均寿命が80歳を超える日本においては早過ぎる死ではなかったかと考えているからだ。

私は生前の父とは比較的、話をした方だし、父も私には多くの事を伝えたかったのだと感じていたから真剣に聞いたつもりである。

そのお陰か、帯広の歴史についてはかなり詳しいつもりでいる。

そんな父親と息子との微妙な関係を上手く表現した映画だったと思う。

男という生き物は、父親というのはいつかは乗り越えなければならない生涯のライバルという存在であると同時に、自分をこの世に出してくれた絶対的な存在という複雑な存在なのだ。

父が居なければ(+当然ながら母親)、自分という存在はこの世には生まれていない。そういう意味では父親(母親)の存在は絶対なのである。しかし、父という存在をいつかは乗り越えてみたいと考えなければ男としての人生に覇気が生じない。その辺のバランスが問題なのだ。

以前にも書いたが、2代目や3代目が会社を潰してしまう要因の第一は、先代である父親を早急に乗り越えたいと焦った結果が多いのだと分析している。

父親のDNAというものが、自分にどれだけ影響を与えているのかというのが息子としては、とても気になるところなのである。

私は3代目であるが、心底「私は十勝人である」と認識している。

私の食べ物の好物は、第一にジャガイモであり、牛乳であり、バターであり、蕎麦である。これらは毎日食べ続けても飽きることがない。

これも父の影響が大きいと思うのだ。食べ物の好みは育った環境が大きい。

父が大好きだったジャガイモ。

これは、父と同じ年代の十勝人には顕著な事例だが、ジャガイモとカボチャが大好きか大嫌いかに極端に分かれるのだ。戦争中に10代の食べ盛りだった父の年代は、毎日の様に芋と南瓜ばかりを食べていたから、もうこれらを見たくないという人と、これによってこれ等が大好物になったかの違いが顕著な様なのだ。

私は、父の影響でジャガイモが大好きになった方なのである。

父が嫌いだった人参(カレーの人参も避けていた)のせいで未だに私も人参は苦手だ。

今この文章は29日の夜中に、かなり酔っ払って書いているので何を書いているのか自分でも判らなくなってきたからこの辺で止めることにする。