やたらと事故が相次いで発生している。それも一歩間違ったら大勢の人間が死んでいたかもしれないという大事故になりかねない事故である。
JR北海道では、5月27日に石勝線トマム駅近くのトンネルで脱線火災事故を起こした。6月6日には室蘭線で特急列車から白煙が上がり緊急停車し、8日には運転手が居眠り運転をし、12日には特急列車の自動停止装置の不具合で列車が停車し、13日には函館線で列車のブレーキの解除ができなくなる不具合があり、同じ13日には根室線で快速列車の無線が使用できなくなり、15日には函館線で普通電車の発電機のゴムベルトが切れ、同じ15日に配線工事のミスで信号機のトラブルが起こった。
ここのところ20日間で8件もの不具合や事故が発生していることになる。
空の方でも4日に北海道エアシステム機が奥尻空港付近で、あわや、あと1秒で地上に衝突していたという事故があった。
これは機長が「フライトディレクター」という機械の高度入力を忘れたという単純なミスで、しかも国土交通省への報告を10日までしていなかったというから呆れる。
北海道の公共交通機関は一体どうなっているのだ。
何故に、こんな事故が続くのだろうか?
普通なら、事故が起きたら気を引き締め直して、いつも以上に点検やら整備やらをするのではないかと思うのだが・・・。
逆に、点検上や整備上のミスが頻発しているというのはどういう訳なのだろうか?
JR運転手の居眠りなんて、あんな重大な事故が起きた直後にあり得るのか?
パイロットも初歩的なミスを犯しているのは、他人の生命を預かっているという気の張り方が足りない証拠である。
列車に乗っても危ない。飛行機に乗っても危ない。道路を歩いていても危ないなら、家から出られなくなってしまうではないか。
福島第一原発事故で水も空気も危なくなっている。
もはや、日本の水と空気と安全はタダという神話(?)は俗説以下になってしまった。
政治もそうだが、公共交通機関も信頼が第一なのだ。しっかりとやってもらいたいものである。