北海道の人間にとっては実に嫌〜な季節だ。
昭和51年に大学に入学した年の6月に、始めて経験する梅雨に辟易した記憶がある。毎日シトシトと降る雨と、ジメジメした重たい空気、蒸し暑い温度に体調をすっかり崩して、大学に行く気にもならずに3畳一間の下宿のベタベタする布団で寝ていたことを思い出した。
もちろんクーラーなどは無いし、小さな扇風機を買ってきても3畳一間の狭い空間では風も通らずに蒸し暑い空気をただ掻き回しているだけであった。
自炊生活であったが、冷蔵庫も持っていなかったから、常温で保存していた海苔の佃煮の瓶詰の蓋が開かなくなり、苦労してようやく開けたら、シュッポ〜ンと大きな音と共にカビが飛び出したことがあった。
そんな悲惨な学生時代を思い出してしまった。
今年の東京は、福島第一原発事故の影響で、節電、節電だから、ホテルの部屋の温度設定も27℃であった。
北海道から来た人間には寝苦しくて眠れない。嫌〜な寝汗をかいてしまった。
電車も、デパートも冷房の温度を高めに設定しているようで、去年までの建物や電車の中に入った途端にヒヤッとするような不快感はないものの、逆に汗が引かないのがつらいところだ。2〜3日だからまだ我慢も出来るが、このままズ〜ッと東京で暮らせと言われたらゴメンこうむりたい。
渋谷駅前のスクランブル交差点で信号が変わると四方から一斉に歩いて行く様子を見ると、長女がやっているシンクロナイズド・スケーティング(フィギュア)の演技で四方からすり抜ける技を想起する。よくぶつからずに歩けるものだ。
昨晩も飲んでいる時に、地震があった。震度は1か2程度であったが、東日本大震災以来、かなり頻繁に揺れると言う。
十勝も地震が多い場所だが、今の東京ほどではないだろう。もし東京で地震にあったらお陀仏かもしれないなぁと思いながら飲んでいた。
人込みは人ゴミだ。人の汗の臭いと多さに酔ってしまうような感じだ。やはり、東京は、もう少し人口を減らしたほうが良いだろう。