東京方面と書いたのは、厳密に言うと神奈川県であり、埼玉県であるからだが。
妻の用事は大きくは2つ、長女が「ドリーム・オン・アイス2011」という新横浜スケートセンターで開催された、フィギュアスケート全日本代表エキシビションの大会を見るためである。
安藤美姫や小塚崇彦など、男女のシングルの選手、ペアやアイスダンスなどの選手らに交じってシンクロナイズド・スケーティングの日本代表チームとして長女がキャプテンを務める「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース」も出場するからである。
私はまだ、この大会を見たことがない。私に愛犬バニーの世話をさせて、いつも妻が出掛けていくのだ。ことのついでに大学の同窓生と一緒に食事をするらしい。
私も先週、東京で大学の同窓会(私の場合は、全国支部長会議という公職のついでに大学のマジッククラブの同窓と会ったのだが・・・)に出たばかりだから、さすがに2週連続で行く訳にもいかないだろう。
翌日の日曜日は埼玉の大学に通う息子の下宿の掃除に行くという。
息子は、現在大学3年生だが、今月13日からインターンシップという制度で企業に働きに行っているという。
妻曰くは「息子はインターンシップに行くようになってから随分と頼もしくなったよ」と言う。息子も、私の普段の仕事振りを見て育ったせいか、仕事なんて半分遊んでいるようなものだと思っていたらしいが、働いて給料をもらうと言う事が大変だということがようやく分かったらしい。
朝早くに起きて、始発電車のラッシュに1時間半揉まれて会社に到着し、緊張した状態で仕事をする。帰りもラッシュに揉まれて、アパートに着いたら午後9時頃、後はシャワーを浴びてバタンキューと寝てしまう毎日が続いているとのこと。
他人の飯を喰う事は良い経験になっているようだ。
私は、大学4年生の時には、卒業したらプロマジシャンになるつもりだったから就職活動というものをしたことがない。しかも、4年生時の夏休みに帰宅した際に、そのことを父親に話したら「バカヤロー」の一言で強引に父の会社に入社させられたから、他人の飯というものを食べた経験もない。
息子にとっては、今回のインターンシップはかなり良い経験になることだろう。私が学生の頃にはこんな制度は無かったように思うが・・・。
でも、私は学生時代の4年間は、プロマジシャンのジミー忍師に付いて助手をやっていたのだから、今で言うインターンシップの先駆けをやっていたことになるのかもしれないなぁと、息子の話を聞いて思ったのであった。