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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-08-17-Wednesday 大道芸フェス

大道芸フェスティバルが終了した。

今年も8月14〜16日の三日間に渡って8組のパフォーマーに演じてもらったのだが・・・。

招聘芸人は皆、一流の芸人ばかり、他の都市から見に来ている大道芸ファンの人が、「帯広の大道芸フェスは、どうしてこんな一流芸人ばかり集められるか?帯広の人達は幸せだ!」と不思議がって、羨ましがっていたほどだ。余所の大道芸フェスでは一流どころは3組ほどで後は素人に毛の生えた、まだまだ未熟な芸人が多いとのことなのである。

逆に、帯広の人達は最初から一流芸人の芸しか見ていないから、これが当たり前だと思っているのかもしれないが・・・。

今年は、誰の精進が悪いのか知らないが、何と三日間とも雨が降った。

「芸人殺すにゃ刃物はいらぬ、あくびの一つもすれば良い」という江戸時代の戯れ句を元にして「大道芸人殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降れば良い」という戯れ句を以前に作ったが、まさにそれが現実になってしまった。

今年のように雨に降られると、屋根の掛かっていない平原通りでは大道芸が出来ない。天候に関係なくできる広小路の場所に、他の演目の人達も移動したがるから、その調整が大変だし、結局は演技回数が極端に減ってしまうことになる。

基本的に「投げ銭」で生活している大道芸人は、雨が降って演技が出来なければ収入がゼロということになる。

もうひとつの問題点は交通費。

「おびひろ平原まつり」は曜日に関係なく毎年14〜16日のお盆に合わせて開催されるので、この時期の飛行機運賃は全く割引が無い。

だから東京羽田空港ーとかち帯広空港間の片道正規料金4万なにがしが掛かってしまう。

単純に、8組12人の芸人の旅費だけで100万円近く掛かってしまう計算になる。

ここ最近はスポンサーが減り気味なので、この交通費は痛い出費になる。

往復で8万円もの交通費を掛けて、結局、雨で演技が出来ずに収入が少なくなれば、費用対効果が悪いということになってしまう。

帯広に来てもらっている芸人達は皆、スケジュールが一杯の売れっ子一流芸人ばかりであるが、そのスケジュールを調整して何とか来てもらっているのに、肝心の天気が雨ではどうしようもない。

「平原まつり」は他の伝統的な演目も沢山あるし、大道芸は新参者だから、どうしても対応は一番後回しになってしまうようだ。

雨の日でも十分なパフォーマンススペースが確保出来るような体制を構築しないと、芸人側から見た帯広の魅力は無くなってしまうだろうと危惧している。

今年の3日間の雨でそのことを痛感した。

来年は、お盆期間を避けて、開催してみるのも一つの手段かもしれない。そうすれば飛行機賃もスーパー早割り料金なら往復3万円以内で確保できるだろう。

問題は果たして大道芸だけでどれだけの観客を集められるかだ。

まだ私案の段階であるが「七夕まつり」の土日と街中歩行者天国を上手く活用できないだろうかと考えている。

検討の価値は十分にありそうである。