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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-08-26-Friday マイヒストリー64

しばらくマイヒストリーの

掲載をストップしていたが、再開することにする。

前回のマイヒストリー63では「マジック本蒐集のキッカケ」ともいうような内容だったのでその続きから書く。

小学生の時から読書は大好きで、毎日のように図書館に通っては本を読むのが日課のようになっていた。この頃は伝記ものが大好きで偉人伝を夢中になって読んでいた。中学生になると探偵小説にハマってしまい。ポプラ社で出版していた江戸川乱歩の少年探偵団シリーズや名探偵シャーロックホームズシリーズ、怪盗ルパンシリーズなどを読破した。現在でもその性格は治っていないが、シリーズものは一冊読んで気に入ると全巻読みたくなってしまうのである。

高校生になると大人向けのエラリー・クイーンやアガサ・クリスティなどの探偵小説や、半村良のSF伝奇小説に凝ってしまったが、半村良の小説は特に面白かった。

大学生からは通学の電車の中で文庫本を読むのだが、乱読というかジャンルは関係なく手当たり次第に読みたい本を何でもかんでも読むというように変わっていった。その傾向は現在に至るも続いている。

図書館通いは中学生で終わり、高校生からは本を所有する楽しみに変化していった。読んだ本をいつまでも手元に置いておきたくなったのである。

それには、司馬遼太郎の書斎の写真を何かの雑誌で見掛けたことが影響している。将来、本に囲まれた書斎が持ちたいと思うようになったのである。だからその時から、買った本はほとんど全て所有している。唯一の例外は、大学を卒業する時に、さすがに文庫本だけは処分してきたことだ。マジック関係の本などは全て帯広に送ったのだが、当時の荷物の搬送料金は、今日のようなクロネコヤマトなどの宅配便なんてなかった(と思う)し、バカにならない高さだったから、本の搬送料は結構な金額が掛ったのである。

文庫本も段ボールに3箱ほども貯まっていたが、それは後輩に譲ってきた。それが買った本を処分した唯一のことなのである。

高校生時代からマジック関係の本も集めていたが、本格的に集め始めたのは大学生になってからだ。私のマジックの師匠と呼べる人は、ジミー忍師と布目貫一師の二人だが、布目師のマジックショップが神田神保町にあったので、毎週のように国鉄(当時)の水道橋駅で降りて、お茶の水駅から乗るというルートで神保町の古本屋街を歩いて回ったのである。

目が訓練されて、本屋の棚をザーッと見回して「手」「品」「奇」「魔」「術」「マジック」などの文字が目に入るとそこでピタッと目が止まるようになったのだからスゴイことだ。

ある時、2万円もする3巻からなるマジックの貴重な本を見つけたが、学生にそんな金はあるはずがない。すぐに公衆電話から帯広の母に「参考書を買うからお金をスグに富士銀行に振り込んで欲しい」と電話して送金してもらい手に入れたことがあるが、「俺は(マジックの)参考書とだけ言ったのであって、勉強の参考書とは言っていないよ。何も嘘は言っていないよ。」と言ったのだが、いまだに母にはそのことを折に触れて言われるのである。

よっぽどこのことが母の印象に強く残っているのだろうなぁ。(つづく)