今朝は9時丁度にヒルトンホテルのロビーに昨日の観光業者が迎えに来てくれる。今日は我々3人だけだ。
昨日のガイドとは別の日本人男性が運転手兼ガイドで案内してくれるのだが、この人がまた良くしゃべる人で、話し始めたら止まらない。
現場に着いても車の中で延々と話し続けるのだ(早く見たいのに)、しかも彼の主観で・・・。
州議事堂の到着しても、車から降りようともせずに、菅首相の政治姿勢は云々、カナダの政治は云々と続くので、妻と娘は呆れた顔をしていた。昨日のガイドも良くしゃべる人だったが、簡潔に要領よく話してくれるのでとても良かったのだが、今日のガイドは最近は日本人観光客が少なくて云々と愚痴が多くて気分が滅入る。ガイドの仕事は客に楽しく旅行させなければいけないのに・・・。
一昨日トロントに到着した時から、カナダ国旗が半旗で掲揚されていたので誰か重要人物が亡くなったのだろうとは思っていたが、ジャック・レイトンというカナダの大きな政党の党首である現役の政治家が癌で61歳で亡くなったという。このトロントの出身ということで街をあげて送別するということだ。
街の要所を車で見学してから「NCタワー」というついこの間まで世界一高かったというタワーに上る。
まだ午前中だからなのか空いていて並ばずにエレベーターに乗れたので助かった。
三層の展望室があるが、一番上は回転レストランでその上を一人170カナダドル払えばワイヤーで繋いだだけで外を歩けるというが・・・。高所恐怖症なので遠慮しておいた。
一番下の展望台の一部がガラス張りになっている。ここでも東京タワーのテッペンの333mよりも高いという。絶対に安全だからガラスに乗ってみてはと勧められたが・・・。
何とか写真を取る為に恐る恐る乗ってみたが、安全だとは思ってもあまり気持ちの良いものではない。吸い込まれそうな気持になる。
タワーの隣のロジャースセンターは開閉式屋根を持った福岡ドームのモデルになった球場という。ここに近接するホテルの球場側に面した部屋は野球観戦が出来る部屋で、松井がNYに所属している時に見学に来た日本人を案内したことがあると、ガイドが言っていたが一泊最低5万円以上するそうだ。
ウォーターフロントで12:30に半日観光は終了したので、そこから歩いて近くのバスカーフェストを見に行く。丁度13:30から始まる日本人パフォーマーのYOSHIさんの演技を応援する為だ。
昼食は会場前のピザ店で済ませた。
YOSHIさんの観客は外人パフォーマーよりは少なめであった。ほとんどしゃべらずにする演技なのだが、それでもやはり言葉の壁があるのだろうか?
投げ銭の集まりもイマイチ少なかったように感じた。外人のパフォーマー達はかなり露骨にお金の話をする傾向が強いように感じた。演技の後半になると、これからやる演技はどれだけ大変かを強調過剰なほどに強調するのである。
背の高い一輪車やはしご等に乗って高さや危険度を強調する傾向も強いようだ。背の高い一輪車を使うパフォーマーだけでも4人も見掛けた。
ひとまずバスカーフェスの場所を離れて大きなショッピングセンターである「イートンセンター」に向かう。
トロントは人口450万人のカナダ最大の都市だが、冬にはマイナス30℃程にもなる場所なので、市内の要所が皆、地下で繋がっているのだ。
ホテルに一旦戻ってから、リトルイタリーのレストラン「バール・イタリア」に夕食に向かう。アメリカ・カナダは食事が不味くて塩味・胡椒味・甘味などがキツクて極端だ。食事をするならイタリアンか中華ならまぁまだ食べられる。ここはスパゲッティが有名だとのことが旅行雑誌に紹介されていたので行くことにしたのである。
三種類のパスタを頼んで3人でシェアして食べた。
食後はチャイナタウンまで歩いて行き、そこからタクシーでホテルに戻って寝た。(つづく)