名古屋では100万人が避難したという。市内が洪水で溢れている場面がテレビのニュースで何度も流れた。
上からの大雨と、下からはその雨を処理しきれなくなった下水から水が溢れ返っているようだ。
これは人間の奢りが生んだ災害だ。
昔は川だったところや池だったところを埋め立てた場所や、もともと低い場所が被害にあっている。
古代の人間は、湿地は「忌み地」として墓場にした。湿っているから埋葬した死体が早く腐るからだろう。
一方、人間が住む所は「癒しの地」として高台にある水はけの良い場所を選んだという。
これは人間の知恵である。
それを、自然は人間の手で変えられると思いあがった人間が、湿地や川を埋め立てて住み始めた。
山から流れて来る川が直撃するようなT字型の場所にまで家を建てている光景がテレビに映し出されている。
川が水で溢れたらひとたまりもない場所だというのはテレビ画面からも分かる。
人が住むには適さない場所を開発して、無理矢理住むようになったのではないかと推測する。
まぁ、日本は山が多い国だから、やむをえないこともあったのだろうが・・・。
水は人間に無くてはならない重要なものだが、また脅威でもある。水に対して謙虚な考え方を持ち直す必要を感じる。
また大都市も、場所の許容範囲を越える人口を抱え込んでしまうと、治水も下水も容量をオーバーして今回のような災害を引き起こす。
人間が暮らすに最適な場所に、適度な人口が固まって暮らすようにしなければならないだろう。
もうひとつ気になるニュースは「サイバーテロ」のニュースだ。ソニーが標的にされたサイバーテロは、コンピュータの知識が乏しくても行えるようなソフトが出回っているそうな。このソニーのサイバーテロに実際に参加したインド人のコメントは「ソニーのプレイステイションは値段が高過ぎるから懲らしめてやった」と新聞に載っていた。
これまた何という思い上がりなのだろう。
こんあ勘違い人間が大量発生し、それを助長するようなソフトが出回ったら、それこそ制御不能に陥るだろう。
どこかの映画のように、軍隊のコンピュータに侵入して、核ミサイルを発射させるようなバカが現れるかもしれない。
案外、人類の最期はそんな事態になりそうな気がしてきた。
おそろしい世の中になったものだ。
やはり、ここらで、世の中の在り方を考え直す時期なのではなかろうか?
今回の東日本大震災や台風は、それを促している地球からの警告なのかもしれない。