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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-10-12-Wednesday 年金

11日のニュースを見ていたら

厚生労働省の社会保障審議会年金部門が厚生年金の支給開始年齢の引き上げを検討していて3通りのプランを提示したという。

既に厚生年金の支給は男性は2025年度まで、女性は2030年度 までにそれぞれ60〜65歳まで引き上げ、基礎年金と合わせることが決まっていたが、それだけでは、この急速な少子高齢化社会に対応できないということなのだろう。

私は昭和33年生まれだから、前のプランでは63歳から年金支給が始まる予定であった。弟は昭和37年生まれだから65歳からの支給になるのでサラリーマンで子供もまだ幼い弟は制度とはいえ厳しいなぁ〜なんて話していたのに・・・。

こう、コロコロと制度を変えようとするのは、要は先を見通す目を持っていないということに他ならないのではないのか?その都度に振り回される国民は堪ったものではない。楽な方になるのなら歓迎するが、逆なら余計にシンドク感じるだけだろうに。

私は、年金には全く興味がなかった。父は64歳、祖父は67歳、母方の祖父は63歳、祖母は67歳と皆若死にしている家系だから、私も自分の寿命はせいぜいが65歳ぐらいだろうとしか思っていないし、長生きしたいとも思っていないからだ。

今度の3通りのプランには私の年で68歳からの支給になるというものもあるから、65歳でくたばる予定の身の上としては1銭もアタラナイかもしれないではないか。

しかし、自分の両親が早死にしたから自分も70歳ぐらいまでしか生きられないと日頃から言っていた母は今年80歳になったのだから、人の寿命というものは判らないものだが・・・。

貰える(自分で積み立てたと思うと「貰える」などと考えるはバカらしいが)のがせいぜい2〜3年なら、これまでに掛けた金額をとても回収できるとは、端から考えていないので関心など湧かなかったのだが、それがゼロとなると国家に詐欺にあったような嫌〜な気分になる。

長生きしたい人間に、私が払った分をクレテやるみたいな感覚になるのだ。

だが、日本の年金制度は既に破綻している。いくら小手先でいじったところで、現行の方式なら2〜3年でダメになるだろう。

抜本的に変えなければならないのだろうが、年寄りが多くて、議員年金も貰える議員は、まともに考えてはいないのだろう。

こういうことを書くと批判が来るだろうことは承知の上で書くが、年間3万人もの自殺者を生み出している日本なのだから、死にたい人間には自殺ではなくて、尊厳死で安らかに死なせてあげる制度でも作ったらどうだろうか。逆に将来を悲観した若者ばかりが尊厳死して、かえって少子高齢化を進める結果になる危険性もあるかもしれないが・・・。

自分の老後は自分でみるのか、国家の世話になるのかという選択をさせた瞬間に、ある程度の金を持っている人間は誰も払わなくなってしまって、国家の世話になりたいと願う人の分も用意できない結果になるだろうしなぁ〜。

戦後60年の歪みが一挙に押し寄せているような感じがする。アメリカ型グローバル社会というか、アメリカ型資本主義というかは、完全に行き詰った感がする。ユーロでもスロバキアの議会が金融安定基金の強化案を否決したというニュースが入った。アメリカもユーロもこの先何処へ向かっていくのか?

戦争という解決手段はもはや取れないだろうし、一体、世界はこの行き詰まりをどうやって解決しようというのであろう。