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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-10-26-Wednesday 勝毎「論壇」

2011年10月24日十勝毎日新聞「論壇」掲載

「バスカーフェスト」

8月25〜28日、カナダ最大の街オンタリオ州トロントで第12回「Busker Fest(大道芸人まつり)」が開催されると聞いて見学に行って来た。

トロントは人口412万人、その約半数が移民という街で、トロント市内には各国からの移民たちのコミュニティであるチャイナタウン、リトルイタリー、コリアタウン、グリークタウンなどが点在するユニークな街だ。

旧市街にある市民の台所、セント・ローレンス・マーケット(1803年開業)は通りを挟んでサウスとノースに別れている。サウス・マーケットは初代の市庁舎を利用した建物で、肉、野菜、デリカテッセン、レストランも充実。ノース・マーケットでは毎週土曜日に近隣の農家が集まってファーマーズ・マーケット、日曜日にはアンティーク市が開催され、道沿いには屋台が立ち並ぶ。

このセント・ローレンス・マーケットが面するFront 通を中心に、ちょうど道路の長さも形も、帯広の歩行者天国と同様に十字形にして4日間にわたって「大道芸人まつり」が開催される。

このBusker Festに参加している芸人の数は、およそ42人、ヨーロッパやオーストラリアなど世界中から集まっている。日本からも帯広の「北の大地de大道芸フェスティバル」に去年、一昨年と参加してくれた「クラウン・ロト」ことYOSHIさんも出演していた。

初日に演技を終えて会場で後片づけをしているロトさんを見つけて近づいて行ったら「エッ、坂本さんがどうしてここに?」とビックリしていた。翌日の出演スケジュールを聞いてこの日は別れたが、ロトさんは奥さんと1歳の子供を連れての海外遠征、トロントの次はニューヨークに行くとのこと。大道芸に国の壁は無いから頑張ってもらいたい。

このトロントの大道芸人まつりはボランティアの人数がすごい。皆同じ紫色のTシャツを着て若い人も年寄りも一生懸命に働いていてボランティア精神を感じた。

人出も多いが熱気がまたすごい。飲食や物販の屋台が多数出店し、道路沿いのレストランはオープンカフェでにぎわいを演出している。カナダの短い夏をオモイッキリ堪能しているかのようでライフスタイルの豊かさを感じる。

市場、屋台、オープンカフェ、ボランティアなど、帯広の大道芸フェスやまちづくりの参考にできる運営方法もいくつか見つけた。百聞は一見に如かずである。

現在は、平原まつりの中のイベントの一つとして運営しているが、なんとか独立させて単体での運営ができないものかと考え始めているところなのである。