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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-01-11-Wednesday 狭小住宅

9日の夜にテレビを見た。

日本テレビ系の「欽ちゃん&香取慎吾の第87回全日本仮装大賞」に帯広の大道芸フェスティバルにも出演してくれている「ガベジ」と云うコンビが、同じ事務所所属の「がぁまるちょば」のサポートとして出演するから見て欲しいとの連絡を受けたので見ていたのだ。

この仮装大賞のアイデアは面白くて、中にはマジックのネタになった作品もあるから時間があったら時々見る番組である。最近の出演者の作品はかなり洗練されておりセンスが良くなっていると感じた。

9時に番組が終了した後にリモコンをザッピングしていたらTVHの番組で「完成!ドリームハウス」という番組にいきあたった。

8時からの番組だから途中から見たのであるが、東京新宿区の崖の上の、たった9坪の土地に家を建てるというのである。独身者や一世帯くらいなら9坪でも暮らせる家ができるかなとも思ったが、ナレーションでは3世帯が住む家だというので、興味が出てきて最後まで見てしまった。

9坪で、しかも崖の上である。崖を押さえている石垣を壊して土地を削って建てているのだが・・・。

9坪といえば18畳であるから、我が家の寝室よりも狭い。ここに施主の49歳の独身女性とその両親と妹夫婦の5人が暮らすのだと言う。

骨組みは鉄骨で造るのだが、四角い鉄骨だと場所を取るから半分のL字型の鉄骨で造り、外壁は3.2mmの厚さしかない鉄板が壁だと言う。その壁に発泡ウレタンの断熱材を吹き付けて断熱するというが、東京でもこれでは冬は寒くて、夏は暑いだろうに・・・。北海道ならこの断熱では暮らせない。

9つの鉄の箱を重ねる設計であるが、モノに溢れている私の生活スタイルではこの住宅で暮らすことはできないだろう。

車庫にギリギリ小さな軽自動車を入れると玄関スペースが無くなる。螺旋階段で車庫の奥から玄関に昇る構造であるが、年寄りも居るのにこれでは毎日の生活が大変だ。

ただ、施主が職場に通う時間が3時間ほど短縮されるのが利点だそうだ。最後に総経費が約6300万円と言っていたが、9坪で6300万円なら坪当たり700万円と云う金額になる。

これならマンションを買った方が安くて広い物件が買えるのではなかろうか?

どうしても自分の家が持ちたかったのだろうが・・・。

私が大学1年生の時に、親が東京に家を買って兄弟全員が卒業したら売って帯広に帰るということを考えたことがある。私が調べて、当時昭和51年に世田谷の三軒茶屋で15坪で約1300万円(だったと記憶している)の小さな家を見つけて報告したことがあったことを思い出した。私に信用が無かったこともあるが、親は「たった15坪に1300万円!」と言って断わったが、あの時買っておけばバブルの前だったし、地下鉄が開通するまえだったから、きっと兄弟全員が帯広に戻って来た

昭和59年なら2倍以上になっていたと思うのだが・・・。

それでも15坪でも狭いと言っていたのに9坪とは・・・。

東京と北海道では感覚がまるで違うのだなぁ〜。