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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-01-22-Sunday インターネットって

インターネットってすごいなぁ〜

18日の午前中に、私の会社に、福井県庁から電話が入ったと社員が取り継ぐので、また「まちづくり」の講演の依頼かと思って電話を取ったら、用件は私のマジックの蔵書に関してであった。

去年11月に福井県で日本近代マジックの父とも云える「松旭斎天一(1853-1912)」の写真が多数見つかったというニュースがネット上で流れたことがあった。確か根室市に講演に行っている(2011年12月12〜15日)頃だったと記憶している。

松旭斎天一は1901〜05年にアメリカに巡業に行って、彼の地でも非常に受けたという記録が残っている。天一の弟子で愛人でもあった天勝は、天一没後に天勝一座を起こして、日本中に偽物が大勢現れるほど一世を風靡したし、天一の親類であった天洋は、今日のデパートなどでマジック用品を実演販売している会社「テンヨー」の創始者でもある。

この天洋の一番弟子が引田天功(初代)師であり、二番弟子が日本ではあまり有名ではなかったが、世界ではナンバーワンマジシャンとして名高い島田晴夫師、三番弟子にフランスで活躍した八田加寿雄師、四番弟子が私の師匠のジミー忍師である。

ミスター・マリックこと松尾昭さんもこのテンヨーのディーラー(マジックの実演販売員)出身で、私がまだ大学生だった昭和51年当時は渋谷の東急東横店のマジック売場でディーラーをしていた。

今年2012年は天一没後100年ということで、天一の子孫宅を調べていたらアルバムに整理された写真40枚ほどが新たに見つかったというのだ。初めて世に出る写真も数点あって非常に貴重な写真のようである。ネットのニュースでは日本最古の手品を演じている写真であるとのことも書かれてあった。

今回の電話の内容は、私のブログを見て、「マジック関係の蔵書を沢山お持ちになっていることが分かった。ブログには自分が死んだらこの蔵書はどうなってしまうのかとの心配する文章もあったから、福井県ではいつでも受け入れる用意があることを伝えたかった。今後も何かとお見知りおきになっておきたい」という電話である。

私はまだここ当分は死ぬ予定が入ってはいないので「心に留めておきます」とだけ返事しておいたが、福井県の方が私のブログ読んでいて反応してくれるとは驚いたし、また嬉しかった。

おそらく、「松旭斎天一」とか「手品」とかで検索していたら私のブログにヒットしたのだろうと思う。

今月29日(奇しくも私の誕生日)から、「福井県立こども歴史博物館」でこの新たに発見された天一の写真などを公開する予定だという。

機会があったら是非訪れてみたいものである。