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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-02-25-Saturday 博打経済

企業の年金資金を預かって運用する会社

AIJ投資顧問が2000億円を失ったというニュースである。

AIJ投資顧問が一昨年1年間に実施した先物取引とオプション取引を合わせたデリバティブ取引高は約57兆円だという。損失リスクが高い取引を積極的に行った結果として多額の損失が発生し、企業から預かった年金資金を2000億円も失った疑いが出た。

また、AIJ投資顧問は、高い利回りをうたって実態と異なる虚偽の説明をしていた可能性があり、証券取引等監視委員会と金融庁は、年金資金が運用以外の目的に流用するような悪質な行為がなかったか、刑事告発も視野に調べているという。また、年金資金を運用するほかの投資顧問会社約260社についても、問題がないかどうか週明けから本格的に調査を始めるとのことだが・・・。

年金資金をリスクの高い取引に使用すること自体が大問題だろう。

これは民間の会社のことだが、一般人にとってはまた「年金問題」かと一括りに考えられる可能性も低くはないだろう。

かつて厚生省は年金を厚生年金会館や○○ピアだかの施設に投入してかなりな金額を無駄にした。今日の年金問題の大本は、永遠に右肩上がりに人口が増えると考えた官僚や政治家が、ジャブジャブと無駄使いをした結果である。

国がダメなら民間で運用しようかと思ったら、今度は危険な取引で2000億円もパーにしたという。一体、年金は誰に預けたら良いのか判らなくなるだろう。

今日の世界経済は異常だ!

まるで毎日、毎日、高額な博打をしているようではないか。

先物取引だとかデリバティブだとか、誰もが理解出来ない様に仕組んだ金融商品で、実体経済を脅かしている。それがエスカレートして国の経済どころかヨーロッパの経済までオカシクさせている。もがやトレーダーとかいう人種は、博打中毒患者になっていて、世界がどうなろうと自分が勝つことだけを考えているようだ。こんな無茶苦茶な連中に左右される世界の経済で良いのか?

早急に、国連でも何でも構わないが、制裁を考えるか、経済取引の仕組み自体を根本から変えなければ人類は、博打金融に、実体経済を殺されてしまうことになるぞ!