妻が、私の沖縄からの帰りを待っていたと言うので、例によって「夫婦50歳割引料金」で2人で2000円で観て来たのである。
この映画の時代背景は第一次世界大戦で、馬と少年の奇跡的な絆を描いた作品である。
昔から、動物を扱った映画はズルイと言われてきたが、たしかに、スピルバーグはズルイ。
馬に上手く感情移入させられてしまった。
随所に「クスッ」と笑わせる箇所もあるし、勿論「ジィ〜ン」と涙を誘う箇所も沢山ある。さすがスピルバーグだ。複線の張り方が巧みである。そんな馬鹿なと思わず口にしたくなる場面もあるが、なかなか感動させてくれる映画でもある。
それにしても、人は何故に戦争と云う愚かな行為を繰り返すのだろうか?
戦争が誰かを幸せにしたことがあるのだろうか?
現代の日本で、もしも戦争をすることになったら、自ら進んで兵隊になって戦うという若者が居るのだろうか?
親だって、子どもを戦争に出そうなんて云う人は居ないのではないか。
でも、何だか、最近の鬱屈した世界を見ていると、何処かで、戦争を仕掛けてチャラに戻そうなんて考える奴が出てくるかもしれないという感じがしている。