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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-03-13-Tuesday 悪女?!

木嶋佳苗被告に

関係した男性3人の不審死他の事件の裁判で、12日検察は死刑を求刑した。

この事件は、目撃者もおらず、直接証拠も無く、木嶋被告の自供も無い。検察は状況証拠の積み重ねと推論で、木嶋被告の犯罪だとしている。

確かに、状況証拠では、「真っ黒けっけ」という感じだが・・・。

裁判の原則は「疑がわしきは被告の利益に」「推定無罪」という大原則がある。これは「冤罪」を発生させない為のものだ。

推理小説やテレビドラマなら、名探偵が登場して、犯人に状況証拠や推論をぶつけると、「私がやりました」と観念するのが通り相場なのだが、実際の事件や裁判では、小説などのようにはいかない。

推理小説大好き人間の私が推測するに、木嶋佳苗という女性は、根っからの「詐欺師」体質なのだろう。詐欺師という連中の中には、思い込みが強くて、自分の都合の良いストーリーを作ってはそれを真実だと思い込んでしまうという性質があるようである。かつては一緒に仕事をした私の元同僚にもこういう詐欺師体質傾向の男がいたから良く判るのだ。

この木嶋佳苗も幼い頃から、こういう傾向があったような報道があるから、シンデレラストーリーを自分で創作しては、その世界にどっぷりとハマっていたのだろう。こうなると、もはや現実と空想の区別がつかなくなってしまうから、木嶋被告にとっては今回の裁判も空想世界の中の自分に対するイジワルだと思っているかもしれない。

この木嶋佳苗被告の登場によって、これまでの結婚詐欺の概念が変わった。結婚詐欺はもっと美人がするものだと思っていたからだ。しかし、逆にあんまり美人過ぎると、男性側が警戒してしまって上手くいかないのだろう。「自分にはこれくらいの程度の容姿で十分だ」と思わせる方が適している(この言い方は変かな)のかもしれない。

この裁判で一番苦労するのは、裁判員の人たちだろう。素人の一般人がかなり長期間に渡って裁判に拘束され、死刑か否かという人の命の問題を扱わなくてはならない。しかも、状況証拠だけで積み上げた検察の論告に「疑わしきは被告の利益に」と「推定無罪」という壁がのしかかる。これは玄人でも判断に迷う様な事例だろう。検察は「朝、目覚めて庭に雪が積もっていたら、昨夜から雪が降っていたと考えるが普通の考え方だ」と云うような趣旨の発言を最後に裁判員に投げ掛けたというが、果たしてどこまでが疑わしいのかという判断はとても難しいだろう。裁判員の方はお気の毒である。