フジテレビ系列で「今夜解禁!マジックのタネここまで見せるか禁断のトリック大公開」なる番組が放送された。
18:30から会議があったので、録画しておいて後から見たのだが・・・。
台湾のマジシャンとアルゼンチンのマジシャンと日本人のマジシャンがそれぞれ、マジックのタネを明かしていくという番組である。
テレビ局はマジックのタネ明かし番組を作れば視聴率が取れると踏んでのことであろうが・・・。
出演マジシャン側もいわゆるガイジンマジシャンを3人の内2人使ったということは、日本人マジシャンで積極的に出演しようという人が少なかったのかもしれない。
少し前にも似た様なマジックのタネ明かし番組があったが、からくりドールというデブの日本人マジシャンが自分で考えたネタを明かすという趣旨であったが・・・。
彼等タネ明かしをしているマジシャンは、テレビに出演できて有名になれるからとか、自分の本拠地ではない外国だから良いだろうとか、そんな程度のことで、ギャラにツラレて出演をOKしたのだろうが、まったくアホとしか言いようがない。マジシャンとして自殺行為でしかないからだ。
アメリカでも「マスクマジシャン」という今回と同じ様に仮面を着けて素顔を隠してタネ明しをやるマジシャンがいるが、それまでパクッていた。
最近のディレクター連中は良いマジシャンを育てようとか、質の良いマジック番組を作ろうとかいう意識が無いのだろう。低俗で視聴率稼ぎしか頭にない。恐らく、今回の番組のディレクターという人物もマジックを愛してはいない人物なのだろうと思う。
日本人は、マジックのタネを知りたがる人種だ。マジックのタネを見破れなかったら、マジシャンに馬鹿にされているように感じる人種なのかもしれない。マジックをエンターテェィンメントとして捉えていないのだろう。不思議なことを見られて面白かったで済まされない人が多いようだ。なんとも情けない。これは、まだ日本の文化の成熟度が足りないのだろう。
日本のテレビ屋の連中が、この文化の低俗さを助長させている。最近の不況で番組制作予算が削られているから、ますます安直で低劣な番組ばかりが増えている。
テレビ局もこんな番組ばかり作っていたら、視聴者から見放されてしまうことだろう。
出でよ!志の高い製作者よ!