「奇術」と云うキーワードで古書を検索していたら「続さんげ袋」と云う江戸時代の享保12(1727)年発行の本が出品されていた。値段は何と1000円である。これはシメタと思って3129円で入札した。
「出品者のその他のオークション」を開いてみたら、「続たはふれ草」と云う享保14(1729)年の本と「神仙秘事睫」と云う寛保2(1742)年の本も2冊とも1000円で出品されていた。
この出品者は江戸時代の本を20冊ほど出品しているが、手品の本の価値を知らないのかなぁと思ったのである。
神田の古本屋で購入したら10万円の値段が付くかもしれないような本である。同じく3129円ずつで入札しておいた。
後者の2冊は「奇術」や「手品」で検索を掛けても出てこないから、気が付いているのは私だけだとほくそ笑んでいたのだが・・・。
やっぱり、気が付いた人間がいたようで、翌日にはあっさりと高値更新されてしまった。
いつも競い合うコレクターのライバルかと思って、入札履歴を見てみたら初見の相手であった。評価も20ポイントとまだ低いところをみるとオークションを始めたばかりなのかもしれない。
こうなると私も意地になるほうだ。何とか3冊とも手に入れたいと思ったのだが・・・。
先月と今月は、もうひとつの趣味であるゴルフにお金を使い過ぎてしまって軍資金が足りない。
妻に貸してくれと言っても、マジックの本を買うお金なんて貸してくれるはずはない。なにしろ妻は、私の8500冊のマジックの本のコレクションをただのゴミと言ってはばからない人間なのだから。
今回は諦めるしかないだろうが、それにしても悔しい。先週も、沖縄に行っている間に、落札したと思っていた本を、横からサラワレてしまったばかりで悔しい思いをしているのに。